こいつだけはない【MG】 (ページ10)

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『どうしたの、本当に。』

MG「どうもしてないよ。
ただそう思っただけ。」

『喧嘩ってやめようってやめれるもんじゃないでしょ。』

MG「うん、そうだけど。
意識すれば止まることができるでしょ？」

『我慢してたら本当に爆発しちゃうよ。』

私がそう言うとミンギュはたしかに、なんて俯いた。

『私たちどれだけ一緒にいて、どれだけ喧嘩したと思ってるの？』

MG「数えきれないよね。」

『うん。だからこれからだって仲直りできるよ。
だって幼馴染でしょ？』

MG「幼馴染…。」

ミンギュはなんでかわからないけど、不服そうだった。

こいつめ、最近私への当たりが強すぎではないか？

そんなに私と幼馴染なのが嫌なのだろうか。

『なんて顔してんの。』

MG「急だけどさ、Aは男女の友情ってあり？」

『えー…本当に急だね。
ありなんじゃない？現に私たちがそうでしょ。』

MG「…俺らは違うもん。」

『じゃあなんだっての。家族？』

MG「それも違う！」

今日のミンギュ、面倒臭いんだけど。

これが噂の赤ちゃん返りってやつ？

MG「もういい。
幼馴染なら相手の洗濯をしてあげることもあるよね。」

『は、ちょっと！
それソクミンのジャージだから！』

MG「俺が代わりに洗ってあげるって言ってんの！
俺同じクラスだし、友達だし。」

『いやいや、普通に私が洗って返すってば。
おかしいでしょ。そもそも同じクラスも何も私だって隣だし。』

MG「だめ。お前と俺は幼馴染だけどソクミンとお前は幼馴染じゃないでしょ。」

どんな屁理屈だ。

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