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【 YOU side】
MG「A〜。」
『…なに。』
MG「Aは鈍感だから、ちゃんと言ってあげなきゃね。」
鈍感だなんて言うミンギュはニヤニヤと私の頭を撫でくりまわす。
MG「A。」
『ん、。』
MG「A。」
『なにってば。』
MG「好きだよ。」
『…え？』
MG「好き。大好き。
Aが思ってる何百倍も好き。」
みるみるうちに顔が赤く熱くなるのが自分でも分かった。
ミンギュは至って普通だし、この静かな階段の踊り場も、至って普通だ。
『だって、ミンギュはジアと…！』
MG「付き合ってないよ。
断った。好きな子がいるって断った。」
『なにそれ…。』
MG「遅くなってごめんね。
今まで意地悪ばっかりでごめんね。」
『私も、私もごめん。
いつも意地張って思ってないこと言ってた。
嫌いじゃない。ミンギュのこと、嫌いじゃないよ。』
MG「うん、知ってる。」
ミンギュはそう言うと、で？なんて首を傾げた。
『なに？』
MG「え、それだけ？
嫌いじゃないのは分かったよ！それで？」
『…好き？』
MG「聞こえない。」
『私も！好きだよ、ミンギュ。』
勢いよく体が持ち上がったかと思ったらミンギュの顔がすぐ目の前にある。
私たちの唇と唇が触れて小さくリップ音が鳴った。
『ばか、ここ学校。』
MG「誰も見てないよ。」
ニヤッと笑うミンギュはなんとも憎たらしかった。
end_____
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作者名：だんご
| 作成日時：2022年11月30日 14時
