こいつだけはない【MG】 (ページ21)

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【 YOU side】

MG「っA！」

適当に時間を潰して帰ると辺りは真っ暗になっていた。

突然体が飛ぶような衝撃が走ったかと思えばキム・ミンギュ。

MG「お前どこで何してたわけ？
こんな時間まで何やってたの？
何かあったらどーすんの？こんなに暗いのに。

…なんで、泣いてんの。」

『質問責めやめて。
なんでここにいるの？家入りなよ。』

MG「俺が聞いてるんだけど。
心配した。本当に、心配した。」

そうやって言うミンギュの声は少し震えてた。

『なんでミンギュが泣きそうになってんの。』

MG「何かあったと思ったの。ちょうど探しに行こうとしてた。」

『…ごめん。一緒に帰ろうって言ってたのに。』

MG「もういいよ。何もなかったんだし。
それよりも、なんで泣いてるのか教えて。
Aが悲しいと俺も悲しい。」

いつもなら、お前は彼氏かよ、なんて返すのに。

今だけは声が出なくて、代わりに涙だけが溢れてきた。

『ミンジに、ミンジに嫌われちゃった。』

子供みたいに泣きじゃくる私の背中をミンギュはそっとさすってくれた。

それからスンチョリヒョンが心配するから、なんてミンギュの部屋に連れてきてもらった。

私が下手くそな文章でミンジとのことを全て話し終えた時、ミンギュは何も言わずに私の手を握った。

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