こいつだけはない【MG】 (ページ18)

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YA「は？」

『なにが楽しいのって、聞いてんの。』

YA「ミンジのくせに恋なんて、腹立つでしょ？
ブサイクだったくせにさ。
あいつが変わった気でいたのが面白いの。」

『まだ、笑ってられるんだ。
本当に、最低。性格、腐ってるよ。』

ユアは強がりながらも手をぎゅっと握っていた。

『ミンジのくせにって、恋するののなにがいけないの？
結局、ユアは羨ましいだけじゃん。
かわいくなったミンジに嫉妬してるだけじゃん。
変わるってすごく大変なんだよ？
ユア、本当にやってることがおかしいよ。』

YA「…なんなの？何でみんなミンジなの？」

ユアは歯を食いしばってそう呟いた。

多分、彼女にとってもミンジの変化は大きかったのだろう。

嫉妬からきたユアの失敗。

誰も幸せにならない、失敗だ。

『みんなもみんなだと思う。
散々、笑ってたよね。ユア1人の問題じゃないでしょ、これ。』

私の言葉に誰かが言った。

“いい子ぶって。偽善者かよ。”

『偽善者でも何でもいいよ。
私がムカつくなら何でもすればいいよ。
それで後悔するの、自分だからね。』

もう、どうでもよかった。

なんか、この人たちと同じクラスとか呆れてくるし。

そんなことよりも、ミンジだ。

一人でどこに行ってしまったのだろう。

泣いているだろうか。

私は、ミンジと離れるなんて嫌だ。

私の、大切な友達。

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