こいつだけはない【MG】 (ページ25)

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25 MG ページ25

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【MG side】

正直、すっげードキドキした。

ソクミンの好きな人がいる発言。

Aかもって思うじゃん。

現にソクミンは俺と違って優しいし、気遣いもできる。

いつだって、Aの助けになるのはソクミンだった。

DK「俺、ミンジと付き合えたよ。」

だから笑ってそう言うソクミンに心底安心した。

お前、ミンジのことが好きだったの？

Aじゃなくて、ミンジだったの？

そんな焦ったこと、恥ずかしくて言えなくて。

『そう、おめでとう。』

気にしてないように感情を押し込めて答えた。

DK「なんだ。ミンギュのことだから俺がAのこと好きとでも勘違いしてんのかと思った。」

『…違うし。』

DK「ミンギュも早く動けよ。」

『俺とAはそんなんじゃないって。』

DK「まだそれ言ってんの？
気づいてるくせに。なんともなさそうなAに強がってるの？」

『Aはただの幼馴染だから。』

DK「はぁ…もういいよ。」

自分がうまくいったからってなに上からものを言ってんだ。

「ミンギュ〜！ソクミン〜！」

DK「A？ミンジまでどうしたの？」

「もうちょっとで夏休みじゃん！
みんなで海に行こうって話してたの！」

MJ「4人で行けたら楽しそうじゃない？」

DK「うん、楽しそう！」

『泳げないくせに。』

「うるさいなぁ。泳げなくても楽しいからいいの。」

小声で言ったのにしっかり聞いてるAの地獄耳。

隣ではソクミンがなんでそういうことを言うんだ、なんて顔で睨んでくる。

これでも、俺は焦ってる方。

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