こいつだけはない【MG】 (ページ3)

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MG「…わいい、ね。」

『なに？聞こえない。』

MG「っ、かわいいね！
今日のAのビジュ最強じゃん！
ほ、ほ、惚れちゃいそうだなぁ！」

ミンギュがなかなかの声量で言うもんだからクラスみんなの視線がこちらに向いた。

男子はなにあいつ、なんて冷たい目。

女子は私のミンギュが、なんて恐ろしい目。

…あれ、これ私の方が罰ゲームじゃない？

『キム・ミンギュ…。お前、わざとだろ。』

MG「頭を使うんだよ、Aちゃん。」

『まじでうざい！』

MG「教科書てんきゅ〜！」

ミンギュは顔が故にモテる。

とにかくモテる。

顔がいいんだからせめて物凄いバカでヘニョヘニョだったらいいのに。

あいにくミンギュは頭の回転も早いし運動神経も抜群だ。

サッカー部では一年生のくせにスタメン入りしているらしい。

腹が立つ。

身長も周りから群抜いて高いし、スタイルだっていい。

デカいくせに顔は小さくて、本当に腹が立つ。

私だって女子の中ではそこまで小さくない。

166あるし、むしろ大きい方だと思う。

それすらもあいつからはチビに入ってしまうのが、本当に腹が立つ。

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