2 ページ2
・
「それ、俺？」
『ひっ、！』
聞き慣れた声に思わず心臓が飛び跳ねた。
誰もいない空き教室でいつもと同じようにスケッチブックを開いていたら
後ろから急に声をかけられた。
恐る恐る振り返ると、そこにいるのはやっぱりジョンハンくんだった。
私の手元にあるスケッチブックには笑ったジョンハンくんがいて、一気に恥ずかしくなった。
『…ごめん。気持ち悪いよね？』
スケッチブックを閉じようとした私の手をジョンハンくんはそっと掴んだ。
どこかひんやりとしたジョンハンくんの手。
JH「なんで？すごいじゃん。
めっちゃ似てる。」
顔が赤くなってくのが自分でもわかった。
そうだ、ジョンハンくんはこういう人だった。
ニコッと笑ったジョンハンくんはクラスの子達が言うように
まさに天使で、キラキラとしていた。
JH「他のも見て良い？」
『…っちょ！』
あまりに非現実的な状況にぼーっとしていた私。
ダメって言う前にジョンハンくんがペラペラとスケッチブックを捲る音が鳴る。
私のスケッチブックは当たり前にジョンハンくんだらけで、
やらかしたと思った。
今度こそ引かれちゃう。
ぎゅっと下唇を噛んで俯く。
それでも、ジョンハンくんは優しい。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 887人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
だんご(プロフ) - やきにくさんさん» やきにく様 コメントありがとうございます。やきにく様のお話も楽しく拝見させていただいているので嬉しいお言葉です！これからもよろしくお願いします！ (12月17日 22時) (
レス) id: 388ff1b560 (このIDを非表示/違反報告)
やきにくさん(プロフ) - だんご様 楽しく読ませていただきました！初々しいジョンハンと主人公にドキドキしました！これからも頑張ってください！ (12月15日 23時) (レス) @page31 id: 4fd211dded (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：だんご
| 作成日時：2023年12月8日 17時
