最終話「出会い」 ページ46
時は流れ２０××年
図書室で、一人の少女が本を読んでいた
「お、A」
と彼女の名前を呼んだのはつわはす
「つわはす君じゃん！どうしたの？珍しいね、図書室に来るなんて」
「いやー・・・俺だって早く帰ってゲームしたいんだけど」
と言ってAの前に差し出したのは進路についての紙だった
「明日までなんだよなぁー！まだ全然決まってねーし」
「そんなの、適当に書いてりゃいいじゃん。将来の夢とかないの？」
「会社員？」
「うわぁ・・・」
あまりにも夢が無い答えにAは眉間にシワを寄せた
そしてうーんと唸ったあと、何かをひらめいたように人差し指を立てた
「つわはす君は警察官とか似合いそう！真面目だし」
「おいおい、夢見すぎだろ」
つわはすの軽いチョップがAの頭に当てるまでそう時間は掛からなかった
「あ、そういえばセピアさんが校門の前で待ってたよ。コジマさんも連れて」
「え！お兄ちゃんとコジマさんが！？」
「うん。あの人たちなら学校に乗り込んできてもおかしく・・・あ」
「ん？・・・」
つわはすとAが見てる方向の先には、セピアとコジマがにこやかな笑顔で立っている姿だった
「Aー！！早く帰るぞ」
「そうだそうだ！早くしないと姉御の夕飯食っちゃうぞー！」
「コジマさん。またふざけて姉御って言ってる」
「よっ！姉御」
「つわはす君まで・・・」
図書室で騒がしくするのはとてつもなくヤバイ
周りの視線が痛いしなにより部外者が校内にいるのが先生にバレたら・・・
「分かった、分かったから！早く帰るよ！！」
「よっしゃー！あ、つわはすも夕飯一緒にどう？」
「え、いいの？」
「いいのいいの！大勢の方が楽しいしね」
そう言って、Aとつわはすのカバンをコジマが持って走り出した
「プレイボール！」
「ちょ！走らないでくださいコジマさん」
と言いつつもAはニヤリと笑いながらコジマに付いて行った
そしてそのままバタバタと４人で廊下を走った
校門を潜ってセピアの車に乗り、一息吐いた時
コジマがいきなり騒ぎ出した
「ぅおい！なんだあいつ」
と言い指差したのは女の子に囲まれている金髪の男子生徒だった
「んー？どこかで見たことあるようなないような」
「アブ会長だよ、知らない？」
「きーっ！女の子に囲まれてへらへらしちゃって！！」
「知らないよ」
・・・本に出てきた人に似てる
Aの手には『diary』と書かれた本が握られていた
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ぷよっち(プロフ) - 夢乃ココロさん» コメントありがとうございます！いい話と言ってもらえてとても嬉しいです。学園のお話も、考えてみようと思います！！ (2015年4月28日 18時) (
レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
夢乃ココロ(プロフ) - すごく悲しくて、でもすごいいお話でした！！今度はぜひ学園の方とかも見てみたいです（笑） (2015年4月26日 20時) (レス) id: 764d19a4a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - キヨレトloveさん» コメントありがとうございます！そんなに喜んでくださり、とても嬉しいです＾＾長文ありがとうございます！ (2015年4月13日 19時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
キヨレトlove - ふわぁぁぁあああ！！泣きました(( すごい作品ですこれは。本当にすごいです。すごい。うんすごi((殴 感動しましたぁぁぁああ！！この作品を作ってくださってありがとうございました(TT (2015年4月13日 16時) (レス) id: ddf32769be (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！こういうエンディングでも良いのかと悩みましたが、喜んでもらいとても嬉しいです！次回作も早く作りたいと思います！ (2015年4月2日 7時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷよっち | 作成日時：2014年9月24日 14時
