４３話アブ視点「言うな」 ページ43
全力でAの家まで走った
だんだん近づくにつれ、何かが不気味だった
「な・・・なんなんだ？」
なんでAの家の前に警察がいるんだ？
俺はドアの前に居る警察を押し退けて中へ入った
「こら！君、ここは立ち入り禁止だ勝手に入るんじゃ・・・て、王子！？」
「な、なんでこんな所に！？」
中に入った途端、鉄の臭いがした
そして、小さい子供とAの弟子である男３人が泣いていた
俺は、背筋が凍った
サッと血の気が引く感覚があった
今、嫌な予感がした
いや・・・気のせいだ
変な事を考えるんじゃない
なんで、手が振るえてんだよ
ゆっくり・・・ゆっくり近づくにつれ強くなる臭い
ギシッと音を立てながら一歩一歩ゆっくり歩く
「ね・・・ねぇ・・・なんで君達は・・泣いて、いるんだい？」
そう聞くと、３人の子供がこちらを見た
その瞳からは休むことなく涙が出続けて、床に染み込んでいった
「・・・ぁ」
「アブ・・・王子」
子供から出てきたのは途切れ途切れの言葉
それも弱々しく、小さすぎて耳を澄まさないと聞こえづらかった
その時、後ろからギシリ・・ギシリと音を立てながら誰かが近づいてきた
振り向くと、悔しそうな顔をした警察官が立っていた
「・・・ご報告します」
言うな
「Aさんは・・・」
言うな！
「先程、お亡くなりになりました」
俺は、気づくのが遅すぎた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぷよっち(プロフ) - 夢乃ココロさん» コメントありがとうございます！いい話と言ってもらえてとても嬉しいです。学園のお話も、考えてみようと思います！！ (2015年4月28日 18時) (
レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
夢乃ココロ(プロフ) - すごく悲しくて、でもすごいいお話でした！！今度はぜひ学園の方とかも見てみたいです（笑） (2015年4月26日 20時) (レス) id: 764d19a4a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - キヨレトloveさん» コメントありがとうございます！そんなに喜んでくださり、とても嬉しいです＾＾長文ありがとうございます！ (2015年4月13日 19時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
キヨレトlove - ふわぁぁぁあああ！！泣きました(( すごい作品ですこれは。本当にすごいです。すごい。うんすごi((殴 感動しましたぁぁぁああ！！この作品を作ってくださってありがとうございました(TT (2015年4月13日 16時) (レス) id: ddf32769be (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！こういうエンディングでも良いのかと悩みましたが、喜んでもらいとても嬉しいです！次回作も早く作りたいと思います！ (2015年4月2日 7時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぷよっち | 作成日時：2014年9月24日 14時
