【実況者】高嶺の花【アブ】

３４話アリス視点「下僕」 ページ34

自室で窓から夜空を見上げていたときの事だった

コンコンをノックの音がしたらそのすぐ次に大好きな人の声が聞こえた

「アリス、入るぞ」

「はい！どうぞお入りになってください」

ドアの向こうから現れたのは

金色の髪と瞳がとても素敵な

――イブさんだった

「イブさん！お会いしたかったですわ」

「ふふ・・・アリス。君は本当に良い子だね」

私の頭を優しく撫でて微笑むイブさんに目を奪われてしまう

「ちゃんと俺の言う通りにしたか？」

「はい！イブさんの言う通りにしましたわ」

「そうか それならいい」

イブさんは私の頭から手を離すとソファーにドカリと座って足を組んだ
窮屈そうなネクタイを緩めて私の方へ見つめなおした

ビー玉のように透かしたら角度を変えてキラキラと光るようではなく

何か、隠しているような・・・どこかに真っ暗な闇があるような瞳
ぞの瞳に見つめられるだけで私の胸は高鳴る

「イブさん・・・私、イブさんの事を愛していますわ」

「おや？そんな事言ってもいいのか？・・・お前には婚約者がいるだろう」

「あ・・・あれは！イブさんがそうしろって言ったから・・・」

私がそう言うとイブさんはニヤリと愉快そうに笑った

「あぁ、そうだ。俺がアイツと結婚しろと言った」

「たとえそれが望んでいなかったとしても、そのおかげでお前は俺と一緒に居る時間が増えて嬉しいだろう？」

「・・・そうですね。イブさんが居るだけで私は幸せですから」





私はイブさんの忠実な下僕

イブさんが幸せならそれで満足

イブさんのためならなんだって・・・

どんな汚い事でもやり遂げられる

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