３０話「もう遅い」 ページ30
昼食も食べ終わり、チビ達が遊んでいるのをボーっと眺めている時だった
家のドアからノック音と誰かが私の名を呼ぶ声が聞こえた
その時私は不思議に思った
何故なら今日はアブが来るはずが無い日だから
と言うより、この前の風邪で倒れた日以来
アブは忙しいようで２週間は来ていない
食料はまだまだ残っているしその心配はないのだけれど・・・
そうなると、一体誰なのだ？
「はーい・・・どちら様でしょうか？」
ドアを開けるとそこにはイブ君がいた
なんで私の家の場所を知っているんだ？
誰かと一緒に来たのかと思い、辺りを見回したが誰も居なかった
「久しぶりだね、Aさん」
「イブ君・・・どうしてここに？」
「ちょっと見せたいものがあるんだ！Aさんは絶対に見るべき・・・いや」
「見ないといけないんだ」
「私が見ないといけないもの・・・？」
「うん！兄さんに関わる事なんだ」
「アブに！？」
私が驚いた声を上げるとイブ君はクスクスと上品に笑った
「本当に兄さんと仲良しなんだね。そっか、２週間位会ってないもんね」
「・・・・・」
寂しかったのかもしれない
たった２週間会ってないだけでアブに関わる事に以上に反応している
私の知らないうちに、アブの存在はとても大きなものに変わっている
会わなくなってから気づいた・・・
次にアブに会ったら「親友になってくれてありがとう」とでも言おうか
焦るだろうな・・・「いきなりどうしたの！？」って
でも、きっと笑顔で「こちらこそ」って言って手を出してくれるだろう
・・・なんて。妄想が過ぎるかな
でも、アブはそう言ってくれる気がする
強がらないで、プライドなんて捨てちゃって
素直に言えるかな？目なんて合わせられないだろうな
「イブ君・・・連れて行ってくれる？」
「うん！きっと兄さんも喜ぶと思うよ」
この時に見せたイブ君の笑顔は
私が最初に会ったときの笑顔に似ているような気がした
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ぷよっち(プロフ) - 夢乃ココロさん» コメントありがとうございます！いい話と言ってもらえてとても嬉しいです。学園のお話も、考えてみようと思います！！ (2015年4月28日 18時) (
レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
夢乃ココロ(プロフ) - すごく悲しくて、でもすごいいお話でした！！今度はぜひ学園の方とかも見てみたいです（笑） (2015年4月26日 20時) (レス) id: 764d19a4a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - キヨレトloveさん» コメントありがとうございます！そんなに喜んでくださり、とても嬉しいです＾＾長文ありがとうございます！ (2015年4月13日 19時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
キヨレトlove - ふわぁぁぁあああ！！泣きました(( すごい作品ですこれは。本当にすごいです。すごい。うんすごi((殴 感動しましたぁぁぁああ！！この作品を作ってくださってありがとうございました(TT (2015年4月13日 16時) (レス) id: ddf32769be (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！こういうエンディングでも良いのかと悩みましたが、喜んでもらいとても嬉しいです！次回作も早く作りたいと思います！ (2015年4月2日 7時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷよっち | 作成日時：2014年9月24日 14時
