２５話「目覚め」 ページ25
目が覚めると最初に見たのは真っ白な天井であった
自分の家より天井が高く、それにシャンデリアまであった
「？」
自分はまだ夢の中にいるのだろうか
見た事のない部屋に戸惑い、少し頭を動かすと何か冷たいものに触れた
「な、なんだ？」
起き上がって見てみるとそこには袋詰めにされた氷が置いてあった
その氷は少し溶けていて触れてみると気持ち悪い感触だった
「夢・・・じゃないよな」
何故こんな所にいるのだろうか
確か、新聞の配達をしていて・・・それで？
「チェルィさんに会ったのは覚えてるんだけどなぁ・・・」
口元に手を当て、考える
その時、コンコンとノックの音が聞こえた
「失礼します」と声が聞こえた後、金色の美しい髪が見えた
「あ」
「A！起きたの！？」
「アブ・・・」
「チェルィが運んでくれたんだよ！急にAが倒れたって・・・」
「え・・・って事はココ。アブの家？」
「うん、そうだよ」
な・・・なんだってー！？
どうりで部屋が華やかな訳だよ！布団なんかふっかふかだよ！！
「ご、ごめん！迷惑かけちゃって」
「いやいや、別に大丈夫だよ。別に困ってないし」
「あぁぁー・・・チビ達に心配かけさせちゃったな」
「あ、一応俺があの男達に言っておいたから。『今日一日安静にしておいてください。子供たちの世話は俺たちで何とかします』・・・だってさ」
「よ・・・よかったぁぁぁー！」
あの３人がいて良かった！後で謝っとかないとな・・・
「そういえばA、お腹すいてない？そろそろお昼なんだけど・・・」
「えぇ！・・・もうそんな時間か」
「Aの事だから朝ごはんもまだ食べてないでしょー？しょうがないからアブさんが作ってきてあ・げ・る！」
「えぇ！！」
「え？シェフの方が良かった？俺、そこまで料理下手じゃないと思うんだけどなー」
「そういう訳じゃ・・・」
「ほらほら遠慮しない！もっと俺を頼ってよ」
そう言うとアブは私に人差し指を向けて
「病人なんだから甘えてもいいんだよ！じゃ、俺作ってくるからAはそこでジッとしててね！」
私の返答を聞かないで出て行ってしまった
「甘えてもいい・・・か」
何度か言われた事のある言葉だったけど
今回はなんだか少し嬉しかった
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ぷよっち(プロフ) - 夢乃ココロさん» コメントありがとうございます！いい話と言ってもらえてとても嬉しいです。学園のお話も、考えてみようと思います！！ (2015年4月28日 18時) (
レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
夢乃ココロ(プロフ) - すごく悲しくて、でもすごいいお話でした！！今度はぜひ学園の方とかも見てみたいです（笑） (2015年4月26日 20時) (レス) id: 764d19a4a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - キヨレトloveさん» コメントありがとうございます！そんなに喜んでくださり、とても嬉しいです＾＾長文ありがとうございます！ (2015年4月13日 19時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
キヨレトlove - ふわぁぁぁあああ！！泣きました(( すごい作品ですこれは。本当にすごいです。すごい。うんすごi((殴 感動しましたぁぁぁああ！！この作品を作ってくださってありがとうございました(TT (2015年4月13日 16時) (レス) id: ddf32769be (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！こういうエンディングでも良いのかと悩みましたが、喜んでもらいとても嬉しいです！次回作も早く作りたいと思います！ (2015年4月2日 7時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷよっち | 作成日時：2014年9月24日 14時
