１７話執事視点「気になる少女」 ページ17
いつもどうり４時に起きて身支度をする
４時１０分
朝食の準備をする
今日はアブ坊ちゃんの好きなものにしようか
４時３０分
私以外の使用人が起きてきた
新人の少女はまだ眠そうに目を擦っていたのでコーヒーを渡した
４時４５分
コックが起きたのでまだ途中の朝食の用意を任せた
コックは頭をかきながら「ありがとう」と言い、準備にとりかかった
５時
そろそろいつも新聞を届けてきてくれるデーモが来る時間だ
門の前で待とうか
５時１０分
いつもより来る時間が少し遅いなと思っていたら遠くから人影が見えた
よく見ると少女であった。こんな朝早くにどうしたのだろう
その少女はオレンジ色の髪と瞳であった
この辺りでは珍しい色である
「おはようございます！新聞を持ってきました」
少女は元気のよい笑みをこちらに向けてきた
元々整っている顔がより端麗に見える
「おやおや、可愛らしいお嬢さんではありませんか」
「ふふっ。お世辞でも嬉しいです」
「お世辞ではないのですがね・・・」
短い会話をして、少女はすぐに去っていった
デーモの所の新人なのだろうか？
それにしてもあんな人、この辺りで見た事がない気がする
一度見たらそうそう忘れられないと思うのだが
廊下を歩いていたらアブ坊ちゃんが立っていた
「あ、チェルィおはよう」
「おはようございますアブ坊ちゃん。いつもより早い起床ですね」
「あぁ、昨日いつもより早く寝たからな。そういえば今日もデーモの長話に付き合ったのか？」
「いえ、今日は違うお方でした」
「へぇー・・・どんな人？」
「綺麗な女性でしたよ。髪と瞳がオレンジ色でした」
私がそう言うと、アブ坊ちゃんは「えっ」と小さな声を漏らした
「ま、まさかAが来たのか！？」
A、女性の名前だろうか
アブ坊ちゃんが私の知らない人の名前を口に出すのは初めてではないだろうか？
「お知り合いでしたか？」
「うん！俺の親友なんだ」
親友と言う時、坊ちゃんはとても嬉しそうな顔をした
坊ちゃんにお友達が出来たのですね
小さい頃から家で勉強ばかりしていた坊ちゃんがよく私に話してくれた
「同年代の友人が欲しい」という願いは叶ったようだ
そうか・・・だから最近よく笑うようになったのか
「もっと早く起きれば話せたかもしれないのに・・・」と嘆く坊ちゃんを見るからに
相当大切な人なのだと理解する
悔しそうな顔のアブを見て自然と微笑んでしまうチェルィであった
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ぷよっち(プロフ) - 夢乃ココロさん» コメントありがとうございます！いい話と言ってもらえてとても嬉しいです。学園のお話も、考えてみようと思います！！ (2015年4月28日 18時) (
レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
夢乃ココロ(プロフ) - すごく悲しくて、でもすごいいお話でした！！今度はぜひ学園の方とかも見てみたいです（笑） (2015年4月26日 20時) (レス) id: 764d19a4a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - キヨレトloveさん» コメントありがとうございます！そんなに喜んでくださり、とても嬉しいです＾＾長文ありがとうございます！ (2015年4月13日 19時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
キヨレトlove - ふわぁぁぁあああ！！泣きました(( すごい作品ですこれは。本当にすごいです。すごい。うんすごi((殴 感動しましたぁぁぁああ！！この作品を作ってくださってありがとうございました(TT (2015年4月13日 16時) (レス) id: ddf32769be (このIDを非表示/違反報告)
ぷよっち(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！こういうエンディングでも良いのかと悩みましたが、喜んでもらいとても嬉しいです！次回作も早く作りたいと思います！ (2015年4月2日 7時) (レス) id: 5d6f6f880e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷよっち | 作成日時：2014年9月24日 14時
