暗殺教室&カゲプロ～目つきの悪いボクっ娘が３-Eにやってきた～４ (ページ9)

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“シンタロー”、“キド”と“お化け屋敷”というワードにカノが反応する。

「え、A、あの後キドとシンタロー君とお化け屋敷行ったの？」

『まあね』

「キドもシンタロー君も怖がりだよね？」

『……まあね』

「って事は……。
いいな～、僕もキドとシンタロー君が怖がる様子見たかったな～」

ニヤニヤしながら言うカノ。
さっきまでの赤面はどこに行ったんだろうね～……。

『とりあえず、２人とも面白かったよ』

「だろうね～。
あー、本当に僕も行きたかったな～……」

「とか言って、本当はAと＿＿」

「うるさいよセト！」

セトがこんなにカノをいじるところは中々見れないので新鮮。
そしていいぞもっとやれ。

「あ、あれキドさん……じゃない？」

渚君が指差した先にいるのは＿＿

「あ、Aちゃん達じゃないですか！
丁度良かったですね、団長さん！」

「そうだな、そろそろ帰る時間だったからAに電話しようか迷ってたところだ」

キドにそう言われ、ふとスマホで時間を確認すると、４時半を過ぎた頃だった。

『もう４時半か～……、時間過ぎるの早いなぁ』

「ね～、全然遊んだ気しないよ」

カルマ君も僕と同じことを思っているみたいだ。
考えることは皆同じなんだね……。

・

・

・

遊園地を出て、雑談をしながら大通りを進んで行く。
……と、道に人だかりができ、その真ん中で救急車が止まっている。

「……事故か？」

シンタローの言うように、中心には、倒れている小学生くらいの男の子と＿＿
＿＿男の子と、ゲームの中にいるはずの、キャラクター。

「……コノハ……？」

「……エネ？それにAまで……どうしたんだよ」

シンタローの携帯に目を向けると、エネちゃんが目を丸くしてその光景を見ている。
……僕も同じような顔になっていると思う。

『エネちゃん、あれって……！』

「！！……やっぱり、Aさんも……！
今の人、追いかけてもらえますか！？」

『了解……！』

「は、ちょ、おい、俺のスマホ＿＿」

「……なんで、なんであいつが……？」

走り出した救急車の後を全力疾走で追いかける。
咄嗟のことでシンタローの携帯ごと持ってきてしまったがそんな事はどうでもいい。
問題なのは＿＿

『……なんで、コノハが現実にいるの……？』

＿＿あれは、遥さんがゲームの中で作ったキャラクターのはずなのに。