暗殺教室&カゲプロ～目つきの悪いボクっ娘が３-Eにやってきた～４ (ページ7)

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Ⅷ ページ7

「おぉ、キサラギ！俺だ！置いて行って悪かった！早くここを出＿＿」

そうしてモモちゃんがゆっくりと振り返る。

「……～～～～ッ！！」

バタリ、と倒れるキド。

「あ、あれ！？団長さん！？お、驚かせ過ぎちゃったかな……？」

「……なにやってんだよお前……」

「え！？お兄ちゃんお化け屋敷入れたの！？超ビビりのくせに……」

「Aに誘われたんだから仕方ないだろ！！」

「え、何その言い方……お兄ちゃんそんな人だったんだ……」

「うるせぇ！！変な誤解をするな！！」

「……って、あれ？Aちゃんは？
さっきまでここにいたんだけど……」

「は？お前、Aと一緒にいたのか？」

モモちゃんはさっきまで僕がいた場所を指差して言った。

……けれど残念。今僕がいるのは＿＿

「……？誰だ？」

ツンツン、と背後からシンタローの背中をつっつき……振り返った瞬間に目の前へ。

「……え、誰もいな＿＿」

振り向いたシンタローは、僕の存在に気が付き、驚いて跳ね上がる。

「うわぁ！？
A、い、いつの間に……！？」

『……』

「お、おい、そんな黙るなよ！
怒ってんのか？俺達が置いてったこと……」

『……うん、怒ってるよ＿＿とっても』

「うわあああああああ！？」

顔を上げた僕を見て、シンタローは大声で悲鳴を上げ……後ずさる。

……そう、ちょっと欺いてみたのだ。
ちなみに、今の僕の顔は……なんて言えばいいのだろう。

頭から血が流れ、体中血だらけ。
そして、心臓に深々と刺さった包丁。

『……何で置いて行っちゃったの？』

「ちょ、待、落ち着けって！！悪かったから……ヒッ」

『おかげで……僕、こんな事になっちゃったんだよ……』

「うわあああ、それ以上近付くな！？」

『酷いよシンタロー……』

「ぎゃあああああああ！！」

……楽しい。

「お、おま、ほんとやめ……」

『……あははは！！
シンタロー面白い……ぷっ……』

「……！？」

急に笑い出した僕を見て再び跳ね上がる。

流石に可愛そうなので、能力を解く。

『だって、予想以上の、反応、し、て……あははは！！』

「う、うるせぇよ！！まじで怖かったんだから仕方ねぇだろ！？」

『あぁ……はいはい』

「お前なぁ……！」

『ほら、そんな事より、キドが目覚めたみたいだよ？』

僕の目線の先には、目を覚まし、モモちゃんと話しているキドの姿が。

そうして、僕達は無事にお化け屋敷を後にしましたとさ(無理矢理)。