暗殺教室&カゲプロ～目つきの悪いボクっ娘が３-Eにやってきた～４ (ページ44)

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ⅩⅠ ページ44

「い、いなくなった！？」と相手が騒ぐが、ばっとこちらを振り返る。
……モモちゃんが能力を使ったのだ。
モモちゃんが目を奪っている間に、僕はモモちゃんの前へ立ち＿＿

バタン！と男２人が同時に倒れる。

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「流石A！久しぶりに能力使ってるところ見たけど、やっぱその能力(チカラ)便利だね～」

カノが近付いてきたかと思ったら、第一声がこれである。
相変わらずふざけてるなと思ったが、いつもの事なので放っておく。

うつ伏せに倒れている男共を仰向けにし、胸元を手で探ると……

『あったあった、これだよねセト』

「そうっす！やっぱり隠し持ってたっすね！」

セトの言う通り、銃が。

……銃は僕が持っても良いんだろうけど、ここは二人に持たせることにする。

『千葉君、凛香ちゃん。２人がこれ持って？』

「「！！」」

……殺せんせーの暗殺の時の、失敗を気にしているのかな。
ためらっている２人を見て、殺せんせーが言った。

「今この中で最もそれ(・・)を使えるのは君達２人です。ただし！先生を殺すことは許しません。
君達の腕前でそれを使えば、傷付けづに倒す方法はいくらでもあるはずです。
……さて、行きましょう」

ホテルの様子を見る限り、敵が大人数で陣取っている気配はないため、少なくとも殺し屋はあと１人か２人だろう。

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８階、コンサートホール。

そこへやって来た男＿＿"ガストロ"は、ある異常を感じ取った。

「……１５、いや１６匹か？呼吸も若い。ほどんどが十代半ば。
驚いたな、動ける全員で乗り込んで来たのか」

ズギュ！

照明が一つ、男が撃った弾によって破壊される。

「言っとくが……このホールは完全防音で、この銃はホンモノだ。
おまえら全員撃ち殺すまでだれも助けに来ねぇって事だ。
おまえら人殺しの準備なんてしてねーだろ！！おとなしく降伏してボスに頭下げとけや！！」

言い終わった瞬間、銃声と共に男の背後にあった証明が破壊。

撃ったのは……速水凛香。

＿＿実弾！？しかも今の発砲音は……ボスの手下のM60(ピストル)を奪ったのか！！
用意していた作戦とは思えない。俺の接近を察知し、急きょ奪った銃での迎撃態勢を整えたのか。

男はそう思った。

相手は……暗殺の訓練を受けた中学生。
男がカチッと照明の電源を入れる。

「意外と美味ぇ仕事じゃねェか！！」