暗殺教室&カゲプロ～目つきの悪いボクっ娘が３-Eにやってきた～４ (ページ41)

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Ⅷ ページ41

「星夜さん、殺せんせーがちょっと話があるって」

……話？
何だろうと思いつつ、殺せんせーを持ち通路の陰へ。

『……で、話って何ですか？』

「……単刀直入に言います。あなたは何者ですか？」

『え？』

真剣な顔で急にそんな事を言い出した殺せんせー。
さっきの戦闘を見て思ったのかな。

「先ほどの男、"グリップ"が使用したガスをあなたは防いだわけではない。
至近距離でたくさん吸ったのに、体には何の異常も無いように見えます。
それに……最後に使ったあの技は、普通の生徒(・・・・・)が知っているはずがない」

『ふぅん……？』

「あの戦闘を見て確信しました。
あなたは、ただの"転入生"としてE組(ここ)に来たわけでは無い。
恐らく＿＿先生を殺すための殺し屋(・・・・・・・・・・・)としてここへ来た」

『……あながち間違ってはいませんが、殺し屋(・・・)として来たわけではありません。この"止める能力"に目を付けられ、E組に行ってほしいと政府に頼まれたので。
それに＿＿殺せんせーにも謝らなくてはならないことがありますし。今となっては謝って済む問題ではないのですが』

「謝らなくてはならないこと、ですか？」

『はい』

脳裏に浮かぶのは、過去の記憶とシロの言葉。
その二つをかけ合わせて出た結論は＿＿殺せんせーは"二代目死神だった"という事。

『……あなたがその姿＿＿触手に覆われた怪物となってしまったのは、私(・)のせいです。私(・)が研究所を逃げ出したため、あなたが次の標的(ターゲット)になり、シロの実験につき合わされた。
＿＿そうですよね、"二代目死神"さん』

「……！！」

殺せんせーが目を見開いて驚いた。

・

・

"二代目死神"という言葉で、殺せんせーは確信した。
＿＿やっぱり、彼女は"初代死神"だ！

死んだはずなのに何故、という疑問は、一旦置いておく。
現に、彼女は今生きている。

「ではあなたは……」

"初代死神"なんですね。
殺せんせーがそう言いかけたとき、彼女は悲しそうに笑って言った。

『こうなってしまったからには、僕が責任をもって殺します。
なので……覚悟していてくださいね、殺せんせー』

「……ヌルフフフ、殺せるといいですねぇ、卒業までに」

殺せんせーは、どうして彼女が能力を使って男になっているのかを理解した。
＿＿ここにいる殺し屋たちに、自分が"初代死神"だと気づかれるのを防ぐためだと。