暗殺教室&カゲプロ～目つきの悪いボクっ娘が３-Eにやってきた～４ (ページ40)

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Ⅶ ページ40

『……さぁ？
それはどうですかね～。
まぁいいです。では今度は僕の番ですね』

「……お前とならやれそうぬ。暗殺稼業では味わえないフェアな闘いが」

相手が言い終わらないうちに、真正面から突っ込み、思い切り蹴りを。
＿＿正面から蹴りを入れる時点で手加減してるんですが。
腕で防がれたので、着地した瞬間に後ろに回りつつ顔面を蹴ろうとして避けられる。
体勢を立て直し、鳩尾を狙っているように見せつつ足ばらい。
……上手く引っかかった！

相手が体勢を崩した時にとどめをさそうとし＿＿

ブシュッ！

ガスが僕の顔面に向かって噴射され、意識が遠のき……
「一丁あがりぬ」とグリップが僕の顔を掴んで持ち上げる。

＿＿なんてね。
ここまで全て計画通り。

ガスを思い切り吸ってしまったが、体に麻痺の症状なんて出るはずがないし、もちろん意識が遠のいてもいない。
……いつからだったかは忘れたけど、僕はほぼ全ての毒ガス等が効かない体質になったらしい。
原因はわからないけど、恐らくシロさん＿＿いや、シロの研究所に監禁されてた辺りからだ。

・

「至近距離のガス噴射、予期してなければ絶対に防げぬ」

そう言った瞬間、相手の顔面に膝蹴りが。

「グッ……！？」とうめき声をあげ、手の力が弱まった隙に、手首を思い切り殴り着地。
少しふらつきながら、相手は立ち上がった。

「な、なんだと……」

『残念でしたぁ、ここまで全て計画通り』

再び殴りかかってきたところを避け、瞬時に背後へ。
振り返った瞬間、渾身の一撃を鳩尾に叩き込み、吹っ飛ばす。

相手はうめき声を上げながらどうにか起き上がり、どこからかナイフを出した。
「ぬぬぬうううう！！」と切りかかって来るが＿＿

バァァァァァン！！

突然響いた破裂音と共に、目の前で男が足から崩れ落ちる。
……そう、"クラップスナター"。
実戦で使ったのはこれが数回目だけど。

「「……！」」

皆から声が上がる中、特に驚いている２人。
渚君と殺せんせー。
……渚君が驚いたのは、きっとロヴロさんに"必殺技"と言われて"猫だまし"を教わったんだろう。
そして殺せんせーが驚いている理由は＿＿

・

・

皆で男を縛り上げると、カルマ君がからしとわさびを持って男の前に座っている。
……何してんの？

「からし＆わさび、おじさんぬの鼻の穴にねじこむの」

そう言い、満面の笑みでからしとわさびを鼻に入れる。
……カルマ君、特に何も変わってないように感じる。