暗殺教室&カゲプロ～目つきの悪いボクっ娘が３-Eにやってきた～４ (ページ39)

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Ⅵ ページ39

「いやぁ、いよいよ夏休みって感じですね」

烏間先生やイリーナ先生に頼る事ができなくなった今、殺せんせーがのんきなことを言い出した。

「何をお気楽な！！」

「ひとりだけ絶対安全な形態のくせに！！」

「渚振り回して酔わせろ！！」

「にゅやーッ！！」

僕と雑談をしながら歩いていたキドがふとこちらを向いて「……いつもこんな感じなのか？」と言った。
どう返すべきなのか……。
とりあえず「あー、まぁ……」と曖昧な返事をする。
「そうか……」と何やら言いたげな表情で言われた。
そうなんです。仕方ないね(何が)。

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５階、展望回路。
そこに堂々と立っている＿＿外人のような顔立ちの男。

ビシッ！

分厚いガラスに、素手でひびを入れたそいつ。

……今ので確信した。
あの男は、グリップという殺し屋だ。

「……つまらぬ。
足音を聞く限り、"手強い"と思えるものが一人も居らぬ。
精鋭部隊出身の引率の教師もいるはずなのぬ……だ」

「出てこい」と言われ、そろそろと回路へと出て行く僕達。
それにしても……

「"ぬ"多くねおじさん？」『"ぬ"多くないですか？』

後ろから「ちょっ、A何言ってんの！？」とカノの声が聞こえたがスルー。
それどころじゃない。
カルマ君がどうやら殺る気だったようだが、流石に任せられない。
……僕が行くしかない。

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「……すなわち闘い、強い敵との殺し合いだ」

男はそう言い、仲間を呼ぼうと携帯を取り出す……が。

ビキッ！

物凄い音を立て、携帯と共にガラスが砕ける。
理由は簡単。

『……ガラスなら僕でも割れますよ。
それに、すぐ仲間呼ぶ当たり……中学生と闘うのも怖いんですか、グリップさん？』

携帯がある手元を狙い、かかとから思い切り回し蹴りを決め、ガラスに直撃したからだ。

「「！！」」

皆や目の前の男から驚きの声が上がる。

「……フン、俺の名前を知っているとは驚いたぬ。
いいだろう、試してやるぬ」

相手の手が僕の頭めがけて飛んできた。

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「すごい……全部避けるか捌いてる」

「烏間先生の防御テクニックですねぇ」

裏からは皆がこそこそと話す声が聞こえてくる。
……つまり、その声が聞こえるほど余裕がある。

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すると、不意に相手の足がピタリと止まった。

「……どうした？
攻撃しなくては永久にここを抜けれぬぞ」