暗殺教室&カゲプロ～目つきの悪いボクっ娘が３-Eにやってきた～４ (ページ37)

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Ⅳ ページ37

「……さて、君等になるべく普段着のまま来させたのにも理由がある。
入口の厳しいチェックさえ抜けてしまえば……ここからは客のフリができるのだ」

「客ゥ？悪い奴らが泊まるようなホテルなんでしょ、中学生の団体客なんているんスか？」

「聞いた限り結構いる。芸能人や金持ち連中のポンポン達だ。
王様のように甘やかされて育った彼等は……あどけない顔のうちから悪い遊びに手を染める」

「そう、だから君達もそんな輩になったフリで……世の中をナメてる感じで歩いてみましょう」

殺せんせーの言葉により、皆が一斉に変顔(世の中をナメてる顔)になる。
「そうそうその調子！！」と殺せんせーまでナメた顔に。
僕は普通に歩いていましたが。

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カツーン、カツーン。

すれ違う人はこちらと目を合わせない。トラブルを避けたいんだろう。

「ホテル内の全員が敵かと思ってたけど……これなら最上階まですんなり行けそだね」

「仮に何かあっても……前衛の烏間先生が見つけてくれるさ」

その言葉を聞き、寺坂君が烏間先生を追い越した。

「ヘッ、楽勝じゃねーか。時間ねーんだからさっさと進もうぜ」

タッタッタッタッ、と駆けていく先には……見覚えのある男が。

「寺坂君達！！そいつ危ない！！」

優月ちゃんの声で、後ろを向いた寺坂君。
寺坂君達の目の前まで迫った男は、ポケットから何かを取り出し、鼻と口を布で覆うとガスを噴射した。
烏間先生が寺坂君達達の首元を後ろに引き、間一髪のところでガスを浴びずに回避。
しかし、烏間先生が喰らってしまう。

持っていたエアガンで、その男の手元にあるガスの噴射機を狙い、撃つ。
パァン！と音が鳴り、噴射機が男の背後へ飛んでいき、烏間先生と男は一歩後ろへ。

「……何故わかった？
殺気を見せずすれ違いざま殺る、俺の十八番だったんだがな、オカッパちゃん」

「だっておじさん、ホテルで最初にサービスドリンク配ってた人でしょ？」

優月ちゃんの言葉に、皆が「……あ！！」と声を上げる。
それに対し、「断定するには証拠が弱いぜ」とウィルスの話をし始める男＿＿"スモッグ"。