暗殺教室&カゲプロ～目つきの悪いボクっ娘が３-Eにやってきた～４ (ページ25)

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『……』

眩しい光を感じ、目が覚めた。
なんだかとても嫌な夢を見た気がするけど全然思い出せない。

僕は特に何も気にすることなく、机に置いてあったスマホを手に取り、電源を入れたところで気が付いた。

どうしてベッドで寝ていたのか。
今日はどうして8月17日なのか。

何か大切な事を忘れている気がしたが、とりあえず部屋から出てリビングに向かった。

・

ガチャリ。
ドアを開けると、そこにはアジトで暮らしている皆が既にいた。
視線が僕に向き、皆、驚いた様子目を見開く。
何事だ、と思っていると、マリーが目に涙を浮かべて抱き付いてきた。

「うぅ、A……！ぜ、全然起きないから、し、心配で、それで……」

『マリー？全然起きないって……？』

何を言われているのか全く理解できないでいると、一回座ってくれとキドの声が。
マリーをなだめ、言われたとおりにソファに座ると、キドが深刻な表情で話し始めた。

「……8月15日の夜、俺とシンタローとAで"目の能力"について話している時、いきなりお前が頭を押さえだしたんだ。顔を上げたと思ったら、俺達の後ろの方を見て、目を見開いた後気を失った。俺とシンタローはその直後後ろを見たんだが、特に変わったことは無かった。それで、お前はその後丸一日目を覚まさずに……」

「今日、8月17日になって、目を覚ましたってわけ。なんとなく話は分かった？」

キドやカノに言われた事の、一部が理解できない。
……あの夜、激しい頭痛に襲われた事は覚えていても、その後の記憶が全くない。
"キドとシンタローの後ろの方を見て気を失った"と言われたが、自分が何を見たのかわからない。

「それで、今日17日からAが行ってる学校の特別夏期講習があるんだけど……、出発まで時間があるから、Aの様子を見て参加するかしないか決めようって話になってたんだけど、大丈夫？」

カノの話を聞いてはっとする。
……何かを忘れている気がしたが、この事だったのか。

『その話って、シンタローとモモちゃんとエネちゃんとコノハとヒビヤ君にもしてある？』

「してあるよ～！
シンタロー君とキサラギちゃんとエネちゃんはそのうち来ると思うし、ヒビヤ君とコノハ君は女の子の手がかりを探すって朝早くに出かけて行ったけど、出発までには戻って来るって～」

という事は、メカクシ団全員、特別夏期講習に出かけられるのか。

僕は急いで部屋に戻って準備をした。