暗殺教室&カゲプロ～目つきの悪いボクっ娘が３-Eにやってきた～４ (ページ22)

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☆番外編　クリスマス・イブ　コノハの誕生&クリスマス☆パーティー　２ページ22

カノが凄い勢いでやってきて、コノハから僕を奪い取ると凄い顔で睨む。
続いてコノハはビクリと肩を揺らして落ち込む。

キドは顔を真っ赤にしてあたふたし、マリーは目が輝いている。そして手元にあるその本は何だ。

「男の嫉妬は見苦しいっすよ、カノ」

「そうだよおじさん……！」

セトは苦笑いしながら言い、ヒビヤ君は……そう言いながらもコノハを睨んでいる。

……この状況は、何だろう。

・

『ていっ』

「ぐふぉっ！？」

カノがうめき声を上げてその場に崩れ落ちる。
僕が回転しつつカノの鳩尾にＰＵＮＣＨを決めたからだ。

このカオスな状況を変えるには……

『はははは……楽しいね、あはは……』

床に横たわるカノの首の裏を掴んで持ち上げ、シンタローに投げつける。
というより、投げ飛ばす。
「うおあ！？」という情けない声を上げ、カノと一緒に地面に倒れこむ。
そしてその様子を見て携帯の中で爆笑するエネちゃん、驚きつつ心配しているモモちゃん。

「ちょ、落ち着くっす……！」

セトが慌てて、暴れる僕を止めようとする。
だがしかし。

『ふっふっふ……、これがどうなってもいいんだな』

僕の手元には、セトの幼少期の頃の写真集。

「うわああ！？な、なんでそんなの持ってんすか！？」

セトが突然のことに顔を真っ赤にしながら写真集を奪おうとするが、避ける。
するといきなり背後から声が。

「だ、だめぇ！2人とも、ケンカしないで！」

そう、ＭｙＡｎｇｅｌマリーである。
何を勘違いしたのか、僕が持っていた写真集を取ると、ぽいっと投げ捨て、正面から僕に抱き付いてきた。
それにより、僕が体勢を崩してしりもちをつくような体制になるとともに、写真集の中に入っていたセトの写真が散らばる。
「うわああ！！」と再びセトが声を上げるが、もう遅い。

「こ、コノハの誕生日に、ケンカなんてしちゃだめだよ！」

その一言でアジト内が静まり返る。
……そういえば、今日、コノハの誕生日なんだよな。

・

・

マリーの一言で皆我に返ったのか、各々席に座り始める。
僕はマリーを立たせ、マリーの隣の席に。
落ち込んでいたコノハも立ち直ったみたいだ。……カノとシンタロー？そんな奴もいたな。

・

「よし、今から片付け大会をする。
一番頑張った奴にはプレゼントがあるからな」

キドのその一言で、皆が気合を入れて片付けを始める。

なんだか物凄いパーティーだった気がする(主に誰かのせいで)。