暗殺教室&カゲプロ～目つきの悪いボクっ娘が３-Eにやってきた～４ (ページ21)

今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:77,841 hit

☆番外編　クリスマス・イブ　コノハの誕生&クリスマス☆パーティーページ21

ガチャリ。

ドアが開き、中からカノが出てくる。
僕はサッと中へ入り、クラッカーをモモちゃんからもらう。
「お待たせ、入っていいよ～」というカノの言葉で、コノハがゆっくりと中へ。

・

「「お誕生日おめでとう！メリークリスマス、コノハ！！」」

皆の声が響き、続いてパンッ！と乾いたクラッカーの音。

コノハは、一瞬静止した後、意味を理解して「ありがとう……！」と嬉しそうに笑った。
つられるように、皆も笑顔に。

コノハを席に座らせると、キドが料理を持ってきた。
チキンやサラダ、スープ。いつもより豪華なメニューに、皆の目が輝いている。

しばらくして、すべての料理が机に並べられる。
キドが席につに、合図で皆が一斉に両手を胸の前へ。

「「いただきます！！」」

・

・

・

・

・

「ぷはー！とっても美味しかったです団長さん！！」

モモちゃんが満面の笑みで言った。
キドは照れたのか、顔をそむけ、「そ、そうか……料理は得意だからな、そう言ってもらえると嬉しいよ」と料理の後片付けをしながら言った。
カノがニヤニヤしていたが、キドに睨まれて撃沈。
相変わらずの野郎だな。

そして僕はというと、何故かコノハに後ろから抱きしめられている。
つまりコノハがソファに座り、膝の上に僕が座って後ろから抱きしめられている感じ、と言えばわかるかな。

「コノハ、Aさん嫌がってるよ」

「そうだよコノハ君、いくら誕生日だからって……」

ヒビヤくんとカノの声が聞こえる。
カノに至っては嫉妬心丸出しじゃないか。大人げない。
コノハの方が設定上年上だけど。

ヒビヤ君の「嫌がってる」というワードに反応し、「嫌だった……？」と悲しそうな声で聞いてくるコノハ。
……別に慣れてるんで良いですけど、強いて言うなら、体温低いですねコノハさん。

「大丈夫だよ」と言うと、ホッとしたような表情で「良かった……」と呟き、抱きしめる力が強くなる。
なんだろう、人肌が恋しい季節なのかな。別に慣れてるんで良いですけど。
そんな事を思っていると、不意に僕の首筋にコノハの頭が。

「いい匂い……」

コノハ様嫉妬心丸出しな野郎(カノ)や皆様の視線が痛いです！！
と、心の中で早口言葉を唱えていると、何を思ったのかコノハがそのまま甘噛みしてきた。

『……っ！？』

キドがその様子を見て「な、何してるんだお前たち！？」と顔を真っ赤にして言った。こっちが知りたい。そしてマリーは何やら意味深な視線。