暗殺教室&カゲプロ～目つきの悪いボクっ娘が３-Eにやってきた～４ (ページ20)

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☆番外編　クリスマス・イブ　inアジト　２ページ20

17時35分。
Aとコノハが返ってくるはずの時刻から5分が経過した。
アジト内では、何かに巻き込まれたのではないか、と団員たちが心配しはじめていた。

「おい、カノ！ちょっとアジトの周囲を探して来い！」

「え、僕！？」

キドが、イライラしたような、焦ったような表情でカノを指差す。
カノはいきなりの事に驚くが、「了解」と玄関へと走って行った。

カノが玄関のドアを開けると、空からはぱらぱらと白い結晶が降っていた。
今年はホワイトクリスマスか。
そんな事を思いつつ、カノが足を踏み出すと＿＿

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ビュン、と音を立て、景色が物凄い速さで横を通り過ぎていく。
いつの間にか雪が降り始めたようだが、そんな事を気にしている余裕はない。

コノハは、僕を抱きかかえたまま、上空を移動しながらアジトへと向かっていた。
落ちないようにと、いつもより強く抱きかかえられている気がするけど、地面に急降下するたびに体にはふわりと無重力感が襲うので、あまり意味はない気がする。

「……あ、あった」

上空からアジトを見つけ出したコノハは、僕を抱えなおすと一気に急降下。
風を切る音とともに、景色が流れていく。

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　ダンッ！

物凄い衝撃音がして、上空から目の前に何かが降ってきた。……いや、本当は降りてきたの方が正しいか。
驚いて思わず身を引くが、しりもちをついてしまう。
何せ、目の前に降りてきたのは……今まさに自分が探しに行こうとしていた人達なのだから。

しりもちをついたカノの前には＿＿コノハと、抱きかかえられたAの姿があった。

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「……え、Aとコノハ君？」

「あ、カノ……」

突然のことに驚き、しりもちをついて目をパチパチさせているカノ。
それを無表情で見つめるコノハと、抱きかかえられたまま下ろしてもらえていない僕。
しばらくして、カノは正気を取り戻したのか「あ、返って来たんだ？ちょっと待っててね」とアジト内に消えていった。

『……あの、コノハ、下ろして？』

「……、……」

悲しそうな表情の後、ゆっくりと地面に僕を立たせる。
……さっき一瞬見せた悲しそうな表情には、どういう意味が込められているんだろう？
首をかしげて考えてみるもわからない。
まあいいや。今はカノが出てくるのを待とう。