暗殺教室&カゲプロ～目つきの悪いボクっ娘が３-Eにやってきた～４ (ページ18)

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☆番外編　クリスマス・イブ　２ページ18

そんなこんなで、今に至るわけですが……。

「……あ、美味しそう……」

『今度はあのお店行く？』

「……やっぱり、大丈夫」

『そう？』

コノハは、飲食店を見つける度に「美味しそう」と釘付けになり、しばらくして「やっぱり大丈夫」と諦める。
それを繰り返して30分。

現在の時刻は、午後4時32分。
キドに帰ってこいと言われている時刻は午後5時30分。
つまり、あと約1時間はコノハを連れてどこかへ連れ出さなければいけない。

すると、コノハが急に立ち止まった。

『……どうしたの？』

目線の先には、あるおもちゃ屋が。
そこのショーウィンドウに並んでいる、恐竜のおもちゃ(人形のようなもの)を見て、目を輝かせている。

「……可愛い……」

『買おうか？』

「……！」

僕の発言に対し、驚いた表情をした後、ぶんぶんと勢いよく首を縦に振る。
いちいち仕草が子供っぽいなあ。
そんな事を思いつつ、僕はおもちゃ屋に向かったコノハの後を追いかけた。

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「外で待ってて」とコノハに店の外で待っててもらい、欲しがっていた恐竜のおもちゃを買って戻ると何やら黄色い歓声が聞こえてくる。

女の人達がある一ヶ所に集まり、中心にいる人物に色々話しかけている。
その中心にいた人物＿＿コノハは、僕に気が付くと手を振りながら近寄ってきた。
周りにいた女の人達も一斉に振り返る。

「あ、A」

コノハが僕の手元にある包装用紙に包まれた箱を見て目を輝かせる。
僕は苦笑いしつつ、手元にある箱をコノハに向かって、

『はい、プレゼント！』

「ありがとう……！」

コノハはとても嬉しそうにプレゼントを受け取り、微笑んだ。
それにつられるように、僕も微笑む。

女の人達からは「彼女さん？」「かわいー！」「美男美女カップル！」と声が上がり、各々解散。
……変な誤解を生んでしまったけど、とりあえず、いいや。

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ふとスマホで時間を見ると、17時32分の文字が。
そこで、午後5時30分に帰ってこいと言われていたことを思い出す。

2分オーバーしている。

『……！やばい、コノハ、今すぐ帰らないと！』

「……え？」

『もう17時32分……キドに怒られる……！』

コノハは相変わらずの無表情だったが、言葉の意味を理解したのか、真顔で「たいへん……！」と言うと、僕をひょいと持ち上げる。

周りの視線が痛い。

そんな事はおかまいなしに、僕を抱きかかえたまま上空へと大ジャンプをした＿＿