�� ページ31
――ガララッ
「ひとり一冊です」
殺せんせーが教室に入って来る。
手に、辞書のような厚い本を持って。
「何これ殺せんせー？」
「修学旅行のしおりです」
「「辞書だろこれ！！」」
しおり……？
しおりってなんだっけ？
「イラスト解説の全観光スポットお土産人気トップ100……旅の護身術入門から応用まで、昨日徹夜で作りました。初回特典は組み立て紙工作金閣寺です」
「どんだけテンションあがってんだ！！」
「そろいもそろってうちの先生は！！」
まともな先生が烏間先生以外いない……。
今更だが……大丈夫か、このクラス。
「大体さぁ……殺せんせーなら京都まで１分で行けるっしょ」
「もちろんです。ですが、移動と旅行は違います。皆で楽しみ、皆でハプニングに遭う。先生はね、
顔をピンクにしながらそう言った。
そんなに楽しみなのか。
――――３−Ｅは暗殺教室。
普通よりも盛り沢山になると思われる修学旅行に、僕もテンションが上がっていた。
……行けるかどうかは別としてね。
・
僕は、カルマ君や渚君と一緒に山を下り、校門へと歩いていた。
「あ、やっときた〜！待ってたんだよ？」
そして、門の外にいたのは――毎日顔を見る、茶髪の猫目野郎。
『……は？』
「え、Aちゃんの彼氏……？」
『いや……幼馴染』
「へー、星夜さん幼馴染なんていたんだ」
そう、カノが何故かそこにいた。
・
『……で、何でいるの？』
「え？ 酷くない？ キドがAを迎えに行くついでに椚ヶ丘学園の場所を確認してこいって言うからさ〜」
ああ、そういえばキドはここの場所に来た事が無いから知らないのか。
それにしてもさ。
『カノじゃなくてキドが来ればいいのに』
「ちょっと聞こえてるんだけど？」
当たり前だろう、聞こえるように言っているのだから。
「……俺等空気？」
カルマ君に言われて気が付いた。
二人を置いてきぼりにしていた事に。
『あ、ごめんねカルマ君と渚君。こんな馬鹿ほっといて帰＿＿』
「僕の扱い酷くない？ それよりもさ、カルマ君と渚君だっけ？ 二人はAとどういう関係？」
『え？ クラスメイト』
カノの表情がパッと明るくなる。
わかりやすいな。
「へ〜、クラスメイトかぁ！ そっかそっか……」
そしてうんうんと頷いている。
……大丈夫かな、この人。
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紫杏(プロフ) - 紫蝶桜さん» あ、本当ですね……指摘ありがとうございますm(_ _)m (2017年5月10日 12時) (
レス) id: 48f167454c (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶桜 - 紫杏さん» リメイク版の方カノのナンバー2になってますよ？カノは3では？ (2017年5月10日 10時) (レス) id: 43ee0b77f2 (このIDを非表示/違反報告)
銀魂カゲプロ暗殺教室好きの人 - まだみてないのにワクワク♪ (2017年1月20日 16時) (レス) id: 24f779a78f (このIDを非表示/違反報告)
紫杏(プロフ) - あみかさん» 今までに書いたものの書き直しはしない可能性が高いです（時間があればするかも）……。本当にすみません<m(_ _)m> 長文失礼しました (2016年3月31日 11時) (レス) id: 48f167454c (このIDを非表示/違反報告)
紫杏(プロフ) - あみかさん» ご意見ありがとうございます<(_ _)> ごめんなさい、台本書きは極力しないようにしているので、このシリーズで台本書きを使用する事は無いと思います( ; _ ; ) これから更新するものはできるだけ誰がどんな様子で何を話したのかを書くようにしているのですが、 (2016年3月31日 11時) (レス) id: 48f167454c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃 | 作成日時：2015年7月30日 1時
