�� ページ27
「そーんな嫌そうな顔しないでよ」
『……はぁ』
皆の視線が痛いので、渋々テストの解答用紙を持って教卓の前へ。
実を言うとかなりめんどくさかったが。
星夜A 合計点数５００点 １８７人中１位
『どうぞ。煮るなり焼くなりお好きに』
歓声が上がったような気がするけど気のせいだ、きっと気のせい……。
そのまま席に戻ろうとしたら、カルマ君に腕を掴まれた。
解せぬ。
あの〜？ 席に戻らせてくれませんか？
目で訴えたけどニコリと笑って返された。くそ……。
「俺の成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ。もちろん、Aちゃんが教えてくれたのもあるけど。だけど、俺は
なんでいちいち僕に振るの……？
もう放っておいてくれ。
『……あー、はい。そうですねー』
かなり棒読み気味に、適当に返したらカルマ君の表情が曇った。
「……」
何かを訴えるような目を向けてきたから同じようにすると、諦めたのか再び殺せんせーの方を見た。
「……で、どーすんのそっちは？ 全員５０位に入んなかったって言い訳つけて、ここからシッポ巻いて逃げちゃうの？ それって結局さぁ、殺されるのが怖いだけなんじゃないの？」
舌を出し、挑発しながら言ったカルマ君。
ピク、と殺せんせーの頭に青筋が。
それを合図に、皆がお互いにアイコンタクトをとり始める。
……そういえば、腕はいつになったら離してもらえるのかな？ カルマ君。
「なーんだ、殺せんせー怖かったのかぁ」
「それなら正直に言えば良かったのに」
「ねー。怖いから逃げたい、って」
ピク、ピク、ピク……。
殺せんせーの頭にどんどん青筋が浮かぶ。
「にゅやーッ！ 逃げるわけではありません！！ 期末テストであいつらに倍返しでリベンジです！！」
＿＿ははははははは！
クラス中に笑いが起こり、殺せんせーが焦りながら言った。
「何がおかしい！！ 悔しくないんですか君達は！！」
・
カルマ君が僕の腕を掴みながら地味に抱きしめようとしてきた。
させるか。
一瞬力が弱まった隙に無理矢理振り払うと驚かれた。
目を合わせ、下から睨むような形で口角を上げてニヤリと笑ってから席に戻った。
……カルマ君が引きつった笑みを浮かべて冷や汗をかいていたのは、多分僕しか知らない。
怖がらせる気は無かったのだが……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫杏(プロフ) - 紫蝶桜さん» あ、本当ですね……指摘ありがとうございますm(_ _)m (2017年5月10日 12時) (
レス) id: 48f167454c (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶桜 - 紫杏さん» リメイク版の方カノのナンバー2になってますよ？カノは3では？ (2017年5月10日 10時) (レス) id: 43ee0b77f2 (このIDを非表示/違反報告)
銀魂カゲプロ暗殺教室好きの人 - まだみてないのにワクワク♪ (2017年1月20日 16時) (レス) id: 24f779a78f (このIDを非表示/違反報告)
紫杏(プロフ) - あみかさん» 今までに書いたものの書き直しはしない可能性が高いです（時間があればするかも）……。本当にすみません<m(_ _)m> 長文失礼しました (2016年3月31日 11時) (レス) id: 48f167454c (このIDを非表示/違反報告)
紫杏(プロフ) - あみかさん» ご意見ありがとうございます<(_ _)> ごめんなさい、台本書きは極力しないようにしているので、このシリーズで台本書きを使用する事は無いと思います( ; _ ; ) これから更新するものはできるだけ誰がどんな様子で何を話したのかを書くようにしているのですが、 (2016年3月31日 11時) (レス) id: 48f167454c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠璃 | 作成日時：2015年7月30日 1時
