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校庭に出ると、殺せんせーはゴールを退かし、イリーナ先生の方を向いた。
「イリーナ先生、プロの殺し屋として伺いますが、あなたはいつも仕事をするとき……用意するプランは１つですか？」
「……いいえ、本命のプランなんて思った通り行くことの方が少ないわ。不測の事態に備えて……予備のプランをより綿密に作っておくのが暗殺の基本よ。ま、あんたの場合規格外すぎて予備プランが全部狂ったけど……見てらっしゃい、次こそ必ず＿＿」
「無理ですねぇ。では次に烏間先生。ナイフ術を生徒に教える時……重要なのは第一撃だけですか？」
今度は烏間先生の方を向く。
そして、イリーナ先生が悔しそうに手を握りしめて震えている。
……あれだけの失敗したら、ね。
「……第一撃はもちろん最重要だが、次の動きも大切だ。強敵相手では第一撃は高確率でかわされる。その後の第二撃、第三撃を……いかに高精度に繰り出すかが勝敗を分ける」
そして僕達の方を向いた。
「先生方のおっしゃるように、自信を持てる次の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる。……対して君達はどうでしょう」
殺せんせーはくるくると回り始める。
「俺等には暗殺があるからそれでいいや、と考えて勉強の目標を低くしている。それは……劣等感の原因から目を背けているだけです」
どんどん加速をしていく。
「もし先生がこの教室を逃げ去ったら？ もし他の殺し屋が先に先生を殺したら？」
ゴオオオオオオと校庭に風が吹き荒れる。
「暗殺という拠り所を失った君達にはＥ組の劣等感しか残らない。そんな危うい君達に……先生からの
巨大な竜巻が校庭に現れ――
「第二の刃を持たざる者は……暗殺者を名乗る資格なし！！」
ドドドドドド！！
「……校庭に雑草や凸凹が多かったのでね。少し手入れをしておきました」
殺せんせーが動きを止め、生まれ変わった校庭が表れる。
「先生は、地球を消せる超生物。この一帯を平らにするなどたやすいことです」
皆が愕然としている。
……僕もそうだが。
「もしも君達が自信を持てる第二の刃を示せなければ。相手に価する暗殺者はこの教室にはいないと見なし、校舎ごと平らにして先生は去ります」
「第二の刃……いつまでに？」
「決まっています、明日です。明日の中間テスト、クラス全員５０位以内を取りなさい」
「「！！？」」
……無茶ぶりがすごい。
これは面白いことになりそうだ。
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紫杏(プロフ) - 紫蝶桜さん» あ、本当ですね……指摘ありがとうございますm(_ _)m (2017年5月10日 12時) (
レス) id: 48f167454c (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶桜 - 紫杏さん» リメイク版の方カノのナンバー2になってますよ？カノは3では？ (2017年5月10日 10時) (レス) id: 43ee0b77f2 (このIDを非表示/違反報告)
銀魂カゲプロ暗殺教室好きの人 - まだみてないのにワクワク♪ (2017年1月20日 16時) (レス) id: 24f779a78f (このIDを非表示/違反報告)
紫杏(プロフ) - あみかさん» 今までに書いたものの書き直しはしない可能性が高いです（時間があればするかも）……。本当にすみません<m(_ _)m> 長文失礼しました (2016年3月31日 11時) (レス) id: 48f167454c (このIDを非表示/違反報告)
紫杏(プロフ) - あみかさん» ご意見ありがとうございます<(_ _)> ごめんなさい、台本書きは極力しないようにしているので、このシリーズで台本書きを使用する事は無いと思います( ; _ ; ) これから更新するものはできるだけ誰がどんな様子で何を話したのかを書くようにしているのですが、 (2016年3月31日 11時) (レス) id: 48f167454c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃 | 作成日時：2015年7月30日 1時
