Twisted Wonder Wolf (ページ6)

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0日目昼ページ6

『…………グリ…ム？』

思考回路が追いつかない。
何で、グリムがこんな目に…あってるの。
…寝てるだけだよね？

『グリム…目を開けてよ…なぁ…いつもの悪戯なんだろ…？』

何度も体を揺らすがグリムは目覚めない。
嘘…だ。違う…違う！

「……監督生…多分、グリムは…もう…」

『死んでるわけない！！だって、昨日まで一緒にご飯を食べてたんだ！！いつもの悪戯で俺を困らせてるだけだろ！！』

俺は声を荒らげながら反論する。
分かりきっている。分かっているのに。
嫌だ。信じたくない。

『ぅ゛…ぅ…グリ…っ、ム…』

泣くことしか出来なかった。
血塗れたグリムの体を抱きしめながら。ずっと。

《なぁ、なぁ！オレ様、明日は高級ツナ缶を食べたいんだ！子分も食べるだろ？》

『……え、いいのか？』

《オレ様は気分がいい！せっかくだしいっぱい食べてツナ缶パーティだ～！約束なんだぞ～！》

『うん！約束だ！』

もうあの約束は叶わないなんて。
グリムの嘘つき。約束したのに。
こんな破り方…酷いよ。

………戻ってきてよ。

「……監督生。」

隣に座っていたジャックが俺の背中を撫でてくれる。リドル先輩も何も言わない代わりにハンカチをそっと渡してくれた。

「……にしても、誰がこんなことを…」

「それに、何ッスかねこの紙。」

ラギー先輩はグリムの近くにあった紙を拾い上げ広げた。

「……”人狼ゲーム”…？」