143 ー Funky time ページ47
慧「ストーップ! ほい、裕翔、手ぇどけてくれる」
私と裕翔くんの間に割って入るようにして、慧が前に出る
慧「うぉーい、俺を置いてくな。怪我人なんだぞ。も少し優しく扱って欲しいんですケド」
裕「ごめん、ごめん」
「じゅうぶん元気だと思うんですケド。
それに、リハビリもあるじゃん」
私の言葉に慧は両頬を膨らましてみせた
慧「冷たい。お母さんに報告しよー」
そう言って急に真面目な顔
母の写真の前で綺麗な手を合わせて祈る慧の横顔に、不覚にもドキリとしてしまう
あの日、裕翔くんのお母さんから私を庇って刺された慧
幸いにも臓器を傷つけるような事がなかったので、命に別状はなかった
良かった
慧が無事で
「真剣になにそんなに伝える事があるの?」
慧「あるよ。たくさん伝えること」
低く落ち着いた声
慧「今までのAのこととか、これからのこととか。伝えきれないくらいね」
私を見る慧の顔が優しくて、いつもより数倍増しも真剣な表情で、頬が赤く染まる
裕「俺、先に外で待ってるね」
私たちの様子に居た堪れなくなったのか、裕翔くんがその場から去ってしまった
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作者名:みくり | 作成日時:2017年2月26日 14時