今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:51,588 hit
小｜中｜大
124 ページ27
裕翔side
「………っ‼ 」
驚いた
自分の部屋からリビングへ行くと、母がお気に入りの革張りのソファーにちょこんと座る後ろ姿
良く知るその後ろ姿はAだった
あの時、伊野ちゃんに頼んだ
Aを僕たち家族に返して
＿＿＿＿＿＿1日だけでいいから
伊野ちゃんが頼みを聞いてくれたのかと
目を疑った
目の前にいる人が本物のAなのか
「A…どうしたのさ」
「私が誘ったのよ」
紅茶を運んできた母さんが答えると
俺を見返したAがニコリと微笑んだ
そんな作った笑顔を向けないで
切なくなるから
だけど嬉しい
Aが家に来てくれて、この場所に一緒にいることが
たとえ、キミと異母兄妹だとしても
あの日、Aがマンションから出て行った後に訪ねて来たのは父だった
飛び出すように駆け出して行ったA
すれ違って何かを感じたんだろう
父さんが俺に突きつけた言葉
”お前と彼女は兄妹なんだ
すまない……本当に”
絞り出された言葉
どうして今それを告げるんだろう
ぼんやりした頭では答えなんて出ない
ずっとAだけを想って今迄過ごして来たのに
今更そんな告白
酷い仕打ちだよ父さん
結局辿りついた答えは、彼女を好きでいること
たとえ兄妹だとしても
どんなカタチでも、愛情には変わりないから
結ばれる事は永遠にないけれど、兄妹なら途切れることもない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みくり | 作成日時：2017年2月26日 14時
