No.391ありがとう、さよなら ページ2
A「いいの…？本当に。」
オルタ「フッ…ハハハ…お前はどこまでもお人好しだな…。いいんだよ、もう俺を待ってる人はいねぇ。」
A「わかった…。」
私は剣を構えた
オルタ「おいおい…何だよそれ…」
A「だって…だって……」
私の持つ刀はカタカタと震えていた
私はヘナヘナとそこに座り込んでしまった
A「裏切り者って言われても仕方ない事をした…それでもオルタは私の友達だよ…。トドメをさすなんて、できっこない……」
オルタ「A」
名前を呼ばれて顔を上げると
あの頃のような顔をしたオルタがいた
オルタ「自分の命がおしかっただけだ、って言って悪かった…お前は俺の分も生かせようとしたことなの、わかってたんだけどよ…。俺が悪いんだ…、」
オルタは途切れ途切れに言った
オルタの手が伸びる
そして私の頬に手が添えられた
それでも私はやっぱり、君を殺すことなんてできない
A「ごめんなさい...」
オルタ「最後までお人好しな奴...いいよ、早く行けよ...待ってる奴らがいるんだろ......」
A「オルタ、ありがとうっ…。」
ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ
研究所内は崩れ始めていた
行かなきゃ、いつまでもここにいられない…。
私は最後の力を振り絞りながらフラフラと出口を探した
ーーーーーーーーーー
行ったか…
どこまでもお人好しだったな…
初めて会ったときも、さっきも
お前は友達だって言ってたけど…
俺はお前を友達って思えねぇよ……。
だって、お前を…
好きだったからな…
ありがとう、A。
さよなら、
これは伝わらない想い。
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遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2019年7月30日 22時) (
レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おふろ | 作成日時：2018年6月11日 20時
