第十九話 ページ19
「……うわ、このメニュー表全部ジャポン語」
「……なんでジャポン語だってわかったんですか？」
「神だから」
至極当然のようにそう答えるから、おかしくて流石に笑ってしまった。「なんもおかしいこと言ってないけど」と何食わぬ顔でメニュー表を見続ける彼女はどうも面白い。
「……じゃあ、全部翻訳できる、と？」
「余裕よ」
「……凄い力ですね……」
想定内だ。"神"の力を授かったというくらいなら、言語の壁を意に介さないくらいのものはあると予想できていた。問題はここからだ。
「その力は……所謂"性質"の一つですか？」
「まぁそんな感じかな。念を使ってる意識はないよ」
無意識下で使われる念の存在なら、心当たりはある。今まで盗ってきた能力の中でそういうものがあったはず。嘘ではないだろう。でも、もう少し攻めたい。
「じゃあ、占いとかってできたりします？」
「占い〜？占い、ね……人によるかな」
「……と、いうのは？」
彼女はメニュー表を閉じて、僕の方を挑発するように、とても楽しそうに見つめた。挑戦的な表情をした彼女に、体の奥深い場所からゾクッゾクッと何かがせり出てくるのが分かる。
「頭の良い君なら分かるはずだよ。神なんてもの、本気でいると思ってるの？」
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カンナ(プロフ) - うわぁぁめちゃくちゃいいです最高です！！！続き楽しみにしています！！！ (2月3日 6時) (
レス) @page44 id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)
sumire - 詩的な言い回しと駆け引きに、臨場感あふれる表現達が本当の本当に面白くて、一気に読んでしまいました。好みどストライクの作品に出会えて嬉しいです、更新待ってます。 (6月13日 20時) (レス) @page43 id: 5a6444f9d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷーちゃ | 作成日時：2021年9月9日 21時
