57回目。 ページ18
.
「私のこと覚えてないって本当？」
「えっと....」
ゆっちゃんに声をかけられた。
そう言えば、なんで記憶のこと知ってるの？
私の記憶のこと知ってるの夜久君と黒尾君だけじゃないの？
どういう事....？
ズキッ....
.
.
“なんでAなのよ！
私は、黒尾君が好きなのに....！
なんで、Aを好きになるの！？”
”お願い、やめて！
私が、好きなのは衛輔君だよ？“
”ふざけたこと言わないでよ！！！！
私の好きな人取らないでよ！！”
“きゃぁぁぁあああああ！！！！！“
ｶﾞﾂﾝ、ﾀﾞﾝｯ、ﾀﾞﾝｯ....
「えっ....ぁっ、」
走馬灯のように駆け巡る記憶。
「..ゆっちゃん、だったの....？」
頭を抱えながら問いかける。
「そうだよ、私だよ。」
「なん、で
私達仲良かったんだよね....？」
いや、違う。
私達が喧嘩したんじゃない。
「A無事か！？」
夜久君と黒尾君が駆けつけて来た。
....夜久君？
いや、違う。
違うのに....あなたの名前が思い出せない。
．
「夜久君、私....思い出せたよ。」
「A！？ 記憶が....！」
「うん。」
私の記憶が甦ろうとしていた。
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作者名：ぷぅま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/puuma04271/
作成日時：2018年3月25日 19時
