ドタイプな女の子見つけました。２ (ページ14)

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53回目。ページ14

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夜久said

“夜久君”かぁ。

懐かしいな。

もう、“衛輔君”で呼び方が定着していたから違和感しかないな。

さっき、黒尾がいっていた“確認しておきたいこと。“

それは、Aが嘘をついているかいないかをさっきの質問で試していたのだ。

もちろん、黒尾から聞いたときはとても驚いたけど、昨日の様子や今のノートを探す姿を見るととても演技しているようには見えなかった。

前は、ゆるい系の女子だったけど、今はサバサバ系の女子だ。

ぶっちゃけ、今のAも好きだ。

ギャップ萌えだな。

ギャップ萌え最高だな。

「_____やっぱり、あなた達が私のこと全部知ってる人達だったのね。」

静かにAが言った。

きっと、お母さんから聞いたのだろう。

「そうだよ。

だから、もし何かあったら助けるよ。」

「主に夜久がな。」

「そうだな。黒尾は来るなよ。」

「ひっどい、やっくん」

「ふふ、あはは」

不意に隣から控えめな笑い声が聞こえた。

Aが笑ってる。

俺と黒尾は言い合っていた口を止め顔を見合わせた。

今まで不安な顔をしていた、Aが笑っていることに驚いていたのだ。

「なら、後で学校案内してもらえるかな？

全く覚えてなくて。」

「おう、まかせとけ！」

俺は、胸を張った。

「なら、Aちゃんはどうやって教室までこれたんだよ～」

あ、それもそうだな。

「適当に歩いていたらついた。」

「すごいな！」

Aと、話せてよかった。

早く、記憶を戻してあげないと。

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Aが苦しむところなんて見たくないから。