14回目。 ページ16
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夜久side
木『ほうほう、衛輔君には好きな人がいると〜』
夜「ま、まあな」
俺は今恋話をしている。
別に始めてではない。
合宿のとき黒尾やら山本やらと話しているからだ。
が、女子と恋話なんてしたことねぇよ...!
しかも、好きな女の子だぞ!?
ばれたら下心ありありの変態野郎とかあだ名がついてもおかしくはない。
木『ふーん...どんな子?』
どんな子...改めて考えると分からないものだったりする。
いつも見すぎてんのかな、俺。
夜「ん〜....とにかく可愛い。
俺のタイプに見事に当てはまってるし。
それに、初対面でもしっかり話せたし、優しいし、勉強が得意だって聞くし...。」
あ、最後のは噂な。
木『ん〜、誰、その子?
私の知ってる子?』
....知ってる子も何も君なんだけど。
なんて言える訳もなく今回も言葉を濁す。
木『...聞いて思ったけどここにいていいの...?
好きな子も衛輔君のことが好きで私と居るのがばれたら...』
夜「....それは、ないかな。
その子から見られている俺は“部活熱心のクラスメイト”ぐらいにしか思われてないだろうし...。」
Aはきっと...少なからずそう思っているはずだ。
木『そう、なんだ...ごめん。
調子に乗って聞いちゃって...』
ここで“好きな人お前だよ”って言えたらかっこいいのに。
つくづく思う。
.
夜「そうだ、写真見せてよ。
気になってたんだ。」
空気を変えるため話を振る。
木『え....
L○NEじゃだめなの?』
Aの顔は心底驚いたようだった。
見られたくないもの、見られてはいけないものでも入っているのだろうか?
...気になる。
さささっとカメラを片付けるAに近づく。
夜「見せてよ〜」
木『だ め』
彼女は天然なのか、見下してるのかしらないが腕を上に上げカメラも上に上がる。
....そんぐらい届くっつーの。
その時だった。
くしゃっ
夜「うわっ!?」
何かにつまずき前に倒れた俺。
Aは驚きすぎて声も出なかったがいきなりのことで後ろに倒れた。
.
ちゅっ
.
.
がたんっ
Aを守ろうと頭を手で押さえつけたが色々と遅かった。
いや、これは事故だ。
夜「わ、悪い...」
木『ご、ごめんなさい』
好きな人との初キスは事故キスとかじゃなくて________
.
愛情のある深 いキスがよかった。
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作者名:ぷぅま | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/puuma04271/
作成日時:2017年9月17日 20時