11回目。 ページ13
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夜久side
木『迷惑かけて、ごめん。』
彼女は小さく言った。
夜「気にすんなって。
女子を一人で帰らせるわけにはいかないしな。」
Aが部活に来てくれたこと。
俺以外は知っていたらしいがびっくりしたのは事実。
他にも、やっぱり最初は、自分で誘って来てほしかった。
って悔しさもある。
というか黒尾の言ったこと絶対嘘だろ!俺の家ここ左に曲がるし!
そう思うもやっぱり好きな子と帰れるのは嬉しいが、それよりも...
話題だ。
何より先に話を振らなければ。
夜「今日、部活に来てくれたの驚いたよ。いい写真撮れた?」
無難だよな...!
木『うん、かなりね!
面白い写真も撮れたから今日早速L○NEに送るよ。
衛輔先生の採点お願いしまーす...なんて。』
やっぱりボケははずさないらしい。
夜「面白い写真、か。
審査、楽しみだな。」
彼女が何か言いたそうにしているが今の俺には知るよしもなかった。
.
木『あ、ここ。』
暗くて家がうっすらとしか見えないけれど結構大きく見える。
がちゃ
木『うひゃっ!?』
玄関がいきなり開き彼女は俺の後ろに隠れる。
うん、可愛い。
?「もう!あの子はいつまでたっても帰ってこないんだから!
ってあら...?」
夜「えっと...、」
きっとAの母親だ。
母親は手に懐中電灯を持っているため顔がはっきりと分かる。
木『もう!お母さん驚かさないでよ!』
母「貴女が遅い方か悪いのよ〜
って彼は???」
興味津々で俺を見るお母さん。
夜「夜久衛輔と言います。
A...さんとは隣の席で、部活帰り一緒になったので送ってました」
変?
変だったか?
将来の為にも第一印象は大切だと思うも大人しかも好きな人の親と話すとなると上手く舌が回らないものだ。
母「あら、いい男の子じゃないの〜♪
高三にしてAにもやっと春が来たのね〜♪
衛輔君、上がってく?
夕御飯まだでお腹すいてるでょ?
今日お父さん出張なのにお父さんの分も作っちゃったから食べていって♪」
さぁさぁと進められる。
Aはどうしようかと悩んでいる。
そんな姿も可愛いものだ。
木『お母さん、衛輔君だって早く帰りたいと思うから、さ...』
いや、そんな訳がない。
とりあえずお母さんから見た俺の第一印象はいい方だと思う。
それになによりリビングも見たいがAの部屋が見たい。(切実に
夜「せっかくのお誘いなので...お邪魔します。」
お母さんの目が嬉しそうに輝いた。
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作者名:ぷぅま | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/puuma04271/
作成日時:2017年9月17日 20時