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「は?」






スポドリを持っていたが落としそうになる。






休憩時間に何を言い出すんだ、こいつは。






「えっ....と、

ずっとその人の隣にいたいって想うことなんじゃないかな?」






はいっとスポドリを渡す。



夕が何を考えているか全く分からないけどとりあえず自分のことを言った。





私は夕のことが好きだけど、夕はバカだから気づかないだろう。








「そう...だよなぁ...

サンキューな、A!」





「うん?」







渡したスポドリを返し夕は走ってコートに戻る。






「Aは、西谷のことそう想ってるんだ」





「縁下か、びっくりさせないでよ。」




「扱い雑だね。」




「いや、そんなことはない。」






なんて、言いながらもスポドリを渡す。






同じクラスの縁下。



まぁ、よく話す方。




そして、何故か初対面なのに、“枇杷さんって、西谷君のこと好きなの?”って聞かれて以来、話すようになった。




彼曰く、私は顔に出やすいらしい。


すぐに気づいたそうだ。



すっかり今では、ちなつの次によき相談相手である。



「そう言えば、ちなつから聞いたけど進展あったらしいじゃん。」



「ちなつめ、情報もらしすぎ!」



「ちなつとは中学一緒だかんな。

よく話すよ。」





そう。

縁下とちなつは中学から一緒なのだ。(私も最近知った。)





「良かったじゃん。」


「いでっ」




べしっと背中を叩かれる。




言ってることとやってることが違うって。






「うん、....緊張したけど嬉しかった...。」




言ってて顔が赤くなる。





「うわ、リア充のオーラがプンプンする。」





「リア充じゃないわ!」


べしっと背中を叩く。




お返しだ。




「いでで。

パワー5リラか。」



「うっさい。」




ギロリと睨む。



確かに私は女子力は母様のお腹の中に忘れてきてしまったようなのだ。




「そう言えば、ちなつが“西谷君と二人で帰るのよ!”だってよ。」



「言われなくても。」




「告れば?」




「それは、無理。」



「うわ」






「もう練習行けや!!」






なんかうざくなって、背中をバシバシ叩く。



あ、そうだと縁下は私を見る。



「俺から言うと告っても大丈夫だと思うけど。」



そう言い残して縁下はコートに戻って行った。








「何なの...」




そう、呟くことしかできなかった。







「力!早くこいよ〜!!」



「おう、今行く。

(二人って本当焦れったいよなぁ。

確かに、見てる側が早く付き合えよって言いたくなるな。)」

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作者名:ぷぅま | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/puuma04271/  
作成日時:2018年1月5日 19時

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