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ピーンポーン





朝。



私は、夕の家に行くのが小学校からの日課になっていた。






どだだっ!!




ばんっ!!





「はよ、A!!」







「うん、おはよ。夕。」






にっかりと笑う君が好き。





なんて、言えるわけがない。






「あ、そうだ。

ジャンバーとかは?

昨日言ってたじゃん。」





みると、夕は制服しか着ていなく防寒着は着用していない。





隣に並んでいる私が寒くなってくる。




「A、ぁ〜昨日の...」




頭をボリボリ掻く夕。





何かを決心したように私を見た。





でも、私その言葉だけは聞きたくない。






「昨日、“私の発言はなし”って言ったでしょ?


忘れて、変なこと言ってごめん。」





「ちげぇよ...あ゛〜、こうしてやる!」






ずぼっ




「うわっ!冷たっ!」





何かを言いかけていた夕だけどすぐに私のポッケに手を入れた。





「なんで、私のポッケに手入れるの!?」




「だって、こっちの方があったけぇーもん。


そう言えば、A手袋もしてたよな...?」






手袋をしているからといって、


手を握られたら私の心臓が危ないため夕の手を避ける。





が、狭いポッケの中で避けるにも限度があり早々に握られる。






「なんで、逃げるんだよ。


小っせぇころ手繋いでただろ?」






ぶーぶー 拗ねる夕。





背は変わらないのに手、大きくなったなぁ...って!





「いやいや、手繋ぐとか高校生はアウトだよ!」






「いいじゃん、いいじゃん。」









....ま、いっか。



久しぶりには。





私も、夕の手を握り返した。

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作者名:ぷぅま | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/puuma04271/  
作成日時:2018年1月5日 19時

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