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「は?失恋??」
突拍子もない答えに俺は驚く。
なんだよ、俺の好きなやつは俺じゃない誰かに恋してたのかよ。
はぁっ、と俺もその場でへたれこむ。
今まで相談に乗ってくれていた友人や先輩に励まされていたこと。
それは全て無駄だったことに気がついた。
こんなことなら、もっと早くにこの気持ちに気がついていれば良かった。
そして、伝えておけば良かった。
それなら少しぐらい気持ちの整理はついていたかもしれない。
こんな形で俺の初恋が終わるとは思ってもいなかった。
.....Aと同じで俺も失恋かよ。
未だに嗚咽をもらしながら泣くA。
誰だよ、Aが好きになったやつってのは。
そんな、酷い言い方で振らなくてもいいだろ。
だからといって、
Aが他のやつのところに行かなかったことの安心も確かにある。
だけど、Aを泣かせたことにイライラしている自分もいる。
すごく矛盾してるんだ。
これが、“恋”ってやつなのか?
初めての感情に体がついていかない。
それでも、泣いているAを見て、俺は_______、
.
「俺ならAを泣かせねぇよ。」
.
.
「えっ...!?」
「あ゛っ...!」
ベタかもしれない台詞を俺は口走ってしまっていた。
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作者名:ぷぅま | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/puuma04271/
作成日時:2018年1月5日 19時