可愛い元男装少女と疾風ボーイ～最終章～ (ページ18)

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可愛さ94％ページ18

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吉「ヒロトの言うとおり、私には息子が居た。

とてもサッカーの好きな息子が。

でも、その息子が海外留学中になぞの死をとげた。

息子は、事故死と処理された。

私はそれが許せなかった。

それから、何も向き合えなかった頃瞳子が言ったんだ。

“親をなくした子達の施設、お日様園をつくろう“と。

初めは娘の為につくったお日様園。

でも、子供達の笑顔を見ていると私の心は癒えていった。

それから五年後、隕石の落下。

それが、“エイリア石”。

その力に私は魅入られた。

それと同時に、心に秘めていた息子を殺した奴等への復讐心が芽生えたのだ。

本当にすまなかった。」

その言葉のあと、ﾄﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯと地面が激しく揺れる。

終いには建物が崩れ出入り口まで塞がれてしまった。

古「皆！早く中へ乗るんだ！！」

続々とキャラバンの中へ入っていくなか、おじさんがグラウンドに座りだす。

グ「父さん、逃げるんだ！早く！！」

槿『ちょ、グラン君！？』

ｽﾙﾘとグラン君と、円堂君はおじさんの元へと駆け出した。

槿『円堂君達、早く！！！』

二人はなんとかおじさんを説得しキャラバンが発車する。

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯ

一「ダメだ、追い付かれる...！」

秋「もう少し、もう少しで出口よ...！！」

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯ

後ろを見るとグラウンドもろとも建物自体が爆発していた。