舞い堕ちた少女と流星ボーイ～最終章～ (ページ32)

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舞い上がって203 ページ32

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基山side

福『私のお母さんの事は知っているんだよね。』

Aちゃんは話を切り出す。

前にAちゃんが過去について教えてくれた。

聞いていた俺として、彼氏としてまた彼女に悲しい想いなんてさせたくない。

...でも、だからこそだ。

嬉しいことも悲しいことも全て共有できる。

それが、”仲間“だと思うんだ。

福『私の本当の名前はエリカ A。

福寿 Aと名のるようになったのは四歳の時。

親....というか父親が騙された挙げ句家族に暴力まで振るうようになった。

最期には私をナイフで殺そうとまでした。

でも、私を殺す事はできなかった。

....姉が私を庇ったから。

そこでﾊｯと自分が犯してしまった行動に気がついた父は逃亡しそのまま自殺した。

私を庇った姉は腹部にナイフが奥深く刺さっていて救急車で運ばれたときには息はしていなかった。

だからだよ、私に父が居ないのは。

嘘ついちゃってごめんね、豪炎寺君。』

俺はその時居なかったけど豪炎寺君と不動君との会話が噛み合ってなかったんだっけ？

Aちゃんが豪炎寺君に嘘をついた、というか白妙さんが過去を塗り替えたとか..。

そこは鬼道君に教えてもらった。

福『そしてその後大きなニュースになることを恐れた母は母国である日本に私と父の仕事の部下だった亞杜覇さん...後に私のお手伝いさんになる三人で日本に引っ越してきた。

もとは父がイギリス人だったからイギリスに住んでいてエドガーとは幼馴染み。

ってことで私はイギリス人と日本人のハーフね。

それから＿＿＿＿＿＿「もういい！！」...ぇ？』

後ろから大きな声が聞こえた。

＿＿＿＿＿佐久間君だ。

佐「もういい...無理して過去を話さなくても。」

鬼「...佐久間どういうことだ。」

佐「...影山との繋がりは俺だって気になる。

でも...！」

と言って佐久間君はAちゃんのところへ行き肩を掴む。

佐「でも、お前の悲しそうな顔は見たくないんだ！！」

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ｲﾗｯ

Aちゃんはどう思ってるか知らないけど多少なりとも俺はｲﾗｯとした。

だって嫌でしょ？

彼女が他の男に触れられているなんて。

基「佐久間君そこ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿退いてくれる？」

俺はAちゃんの腕を後ろから引っ張りそのまま抱きしめる。

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基「Aちゃん、俺の彼女だから。」