舞い堕ちた少女と流星ボーイ～第3章～ (ページ10)

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舞い上がって97 ページ10

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福寿side

少しの沈黙のあとヒロトが

基「もちろん、嫌う訳がないよ。」

と言ってくれた。

嫌わないでいてくれる。

それが今の私にはとても嬉しかった。

ヒロトが言ってくれると安心感...みたいなのがあったから。

それに、と思う。

ヒロト以外の皆は私の過去を少なからず知っている訳で、ヒロトにだけ言わないのも嫌な感じがする。

まぁ、皆に伝わっている内容が＿＿＿

“嘘”

の可能性も高いんだ。

お母さんが過去のことに対して“真実”で言う筈がないから。

今までどこか安心していた私がいた。

本当に逃げてばっかりだよなぁ、

私って。

でもね、

逃げてばかりじゃダメなんだって。

仲間が教えてくれた。

私の過去を皆の前で言うのは抵抗があるけどヒロトになら教えてもいいかなって特別な感情がでてくる。

先にヒロトには教えるけど皆にも教えられるくらい逃げないで私の過去を教えよう。

そう思った。

だから私はありのままの“過去”を言おう。