舞い堕ちた少女と流星ボーイ～第3章～ (ページ34)

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舞い上がって117 ページ34

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私は一人立向居君の部屋で彼が目を覚ますのを待っている。

彼と話さなきゃいけないことあるし。

立「...ここは..俺の部屋？」

福『うん。円堂君が運んでくれてさ。

そしてさっきはごめんね。』

立「えぇ！？そんなことないですっ！

俺が取っていれば良かっただけなので！」

彼は悲しい顔をした。

その顔は私のシュートを止められなくて悔しいといった顔だった。

福『立向居君..何か悩んでることあるでしょ？』

立「ぇ...そんなことないですよ...。」

福『私が言うのもなんだけど1つ言ってもいい？

私達って仲間じゃん？

だから頼ってくれてもいいんだよ？

なんでも一人で抱え込んでもダメだと思うよ。』

立「...！

そう..ですよね。

良ければ俺の話を聞いてもらってもいいですか？」

福『もちろん！！』

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彼の話はこうだった。

自分の持っている技は円堂君の真似だと木暮君に言われ自分の技を自分で造りたかったらしい。

福『木暮君の言葉なんて無視すれば良かったじゃん』

立「....でも本当のことだなって..思っちゃって。」

.....。

福『...違うよ。』

立「え？」

福『....円堂君の真似だろうがなんだろうが練習...したんでしょ？』

立「...はい.でも..！」

福『..分かるよ、その気持ち。

私にも憧れの人が居てね。

その人の技を使えるようになりたい！って思って毎日練習した。

それが“波風クレッシェンド”ね。

私はFWとして使っている技だけど本当はDF技。

この技で違うところといったらポジションぐらいだよ。

それ以外は丸一緒。』

立「...そうだったんですか。」

福『うん。

でも私も凄く練習した。

それが「真似だ～」とかって言われたら「練習してきた意味無いじゃん！！」...ってなるよね。

だからってガムシャラに練習することが“ 正解 ”ってことでも無いと思うよ。

もし良ければ私がこれからも手伝おうか？

立向居君だけの技を一緒に造ろうよ！』

立「..！！はい！！よろしくお願いします！！」

こうして明日からも立向居君の技造りを一緒に練習することに決めた。