48. M 思い出話 ページ48
.
ー マル side ー
初めてAちゃんに会ったのは、夏終わりの夕暮れ時。
すばる君に連れられた現れた
小さくて、でも、どこか大人びた表情の子。
「これ、俺のストーカーのA」
その頃から、すばる君はAちゃんの事をストーカーって呼んでたし
その頃はまだ、すばる君は Aちゃんの事を名前で呼んでた。
Aちゃんもストーカーって言われるの慣れてて
けど、
「これ、マル」って紹介された僕を戸惑ったような複雑そうな笑みで見てはったんや。
「よろしく、Aちゃん。
僕もすばる君の事好きなんですよぉ」
そう笑いかければ
Aちゃんは、ホッとしたみたいに笑いかけてくれた。
その溢れた笑みにドクッと胸が高鳴ったのは、僕だけの秘密。
そして
あぁ、僕の反応が怖かったんやなぁ
って気付いたんや。
それから仲良くなって、Aちゃんは徐々に心を開いてくれはったんやけど
Aちゃんの中心は、もうすばる君だけ。
僕が高校1年。
Aちゃん達が高校3年。
高校生の年の差は、ハッキリしてて
大人と子どもってぐらいの差がある。
1年と3年だと余計に。
それだけでも二の足を踏むんやけど
決定的だったのは、僕は一生すばる君には勝てへんって事。
そうなれば、キッパリ諦めて
Aちゃんの笑顔を見れる位置を死に物狂いで確保した。
「マルちゃん」
「ん？何ですかぁ？」
「ベース楽しいん？」
「ん〜、楽しいけど難しい」
「ほな、良かったなぁ」
にっこり笑うAちゃん。
嬉しそうにベースを弾く僕を眺めてた。
すばる君と仲良くなったんは、バンドのおかげ。
他のバンドでギターしてた僕。
『マル一緒にせーへん？』
って、誘われて
既にすばる君の存在を知ってて、その声に魅了されてた僕は二つ返事したんですわぁ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 426人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
purumeria44(プロフ) - ∞やすばのなな∞さん» コメントありがとうございます☆読んでもらえてめっちゃ嬉しいです(o^^o)私も やすばのななさんの作品読みました！ (2018年10月6日 17時) (
レス) id: f628902e79 (このIDを非表示/違反報告)
purumeria44(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» いつも読んでくれてありがとうございます！！続編出来ました☆ご感想楽しみにしてます(o^^o) (2018年10月6日 17時) (レス) id: f628902e79 (このIDを非表示/違反報告)
∞やすばのなな∞(プロフ) - このお話を見つけまして、全作品を一気に読んでしまいました。すっかり腹黒沼にはまってしまいました。続きを楽しみにまってます (2018年10月5日 8時) (レス) id: 983f5e223b (このIDを非表示/違反報告)
かはさ - さ (2018年9月15日 20時) (レス) id: 9afceb1a2e (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - あら？今回は、女性目線なんですね(笑)腹黒から読んでると……続き楽しみにしてます！ (2018年9月15日 10時) (レス) id: d3e4aa5da9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：purumeria
| 作成日時：2018年9月15日 8時
