唄人君の護恋 ∞ RED

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「けど、こんな無茶な飲み方しぶやんが了承するはずないやん」




いや、それは、私じゃなくてバカ女に・・

でも、飲み比べに誘ったのは私だし・・




「ええ加減にせーへんといくらしぶやんでもブチギレるで」




ムカッときた！

言われなくてもわかってるって！

すばるがこういうの嫌いだって！

私も嫌いだよ！

けど、それでも・・




「・・ヤスには関係無いでしょ」



この苛立ちを私は抑えれないのッ！！



「・・・しぶやんが無理っうたら無理やわ。
そろそろ諦めるべきとちゃうん？」

「・・わかってるって！
でも、諦めきれたらここまで粘ってないもん」

「けど、これはちゃうやろ。
しぶやんが選んだのはユリちゃんや」

「・・・とことん拒絶された方が、一層嫌われた方がいい」





嫌いな事をして、自分を嫌ってすばるに嫌ってもらって・・

立ち直れないぐらいになりたい。




「折れないんですか？
その、心が・・」




不安げな瞳を向けてきた彼女。

どうしてそんなに不安そうなの？
すばるを取られるかもとか思ってる？




「折れてるよ。
それも、バッキバキに」

「だったら、」

「バッキバキに折られても好きって感情が消えないんだよ。
面倒だって思われてても、伝え続けないと言い続けないと前に進めない気もしてきてる。

貴女にとって私は迷惑以外何者でも無いんだろうけど」



「すばるを諦めるとかまだ出来ない」
と、笑うしかない。




「諦めた方が楽かもしれへんで」

女2「もーぉ、今日のヤス君何だか意地悪ぅ。
好きにやらせてあげたらいいじゃぁん！」

「・・・そーお？」

女2「そうだってぇ。
いつもなら諦めるな！頑張れ！！って応援してくれてるじゃぁん、ねぇ？」



バカ女の問いかけに頷き返した。

バカ女と同感なのは嫌だけど
今日のヤスは何か変。

いつもと違う。









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