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「聞いた事無かったけど、それ誰から?」

「ん、みち子」

「これまた古風な名前やな。
まぁ、そのみち子に会うたらええやん」

「は?」

「そんな顔してんで、すばる」

「・・会えへん」

「なしてや。
何年か前にお前が何も言わんと消えた時に会うた女やろ?」

「ーーっっ!!?
何で!」

「バブルマンを舐めたらあかんで」

「・・・その節は、うん、おもろかったで」



何年か前にドッキリ仕掛けた時のキャラ。
時折、ヒナはそれ出してくる。

まさか、ヒナにあの時消えかけた事バレてるとは思わへんかった。




「まぁ、冗談はさておき
ヤスも言うてたで『渋やんの心にいてる子』って」

「・・あの気遣いマンが」

「会いに行ったり」



無理やろ、あっこにいてへんやろ。
夢追いかけてるならあの場所にいるはずがない。
それに、俺どこか覚えてへんもん。
適当に行って降りた場所やねん。

そう言うとヒナは呆れた顔してたけど
「すばるが会いたいと思ってたら絶対会えるで」って抜かしてる。


アホが。
そんな何べんも思うてるわ!
会えへんまま何年経ってると思ってん。

それに、会いたいとはちょいちゃうねん。
元気してるか、ちゃんと夢掴んでるか、気になるだけや。
同志やからな、俺達は。





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作者名:purumeria | 作成日時:2020年1月29日 3時

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