海の虹 ∞ (ページ12)

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「天沢聖司。
耳をすませばのバイオリン職人」

「はぁ！？」

アレはアニメやん！

「うん、スーさん見た？」

「見た。
つーか、お前それはほんま無謀過ぎやで」

「何で？」

「金はどーすんねん」

「それは、親頼る事になっちゃうけど・・
バイトするし、どうせ留学するのなら専門学校費抑える事出来るでしょ？」

「みち子、お前が言う事も一理ある。
一理あるが言葉通じへん国でそれも1人で生活するんやで。
頼れる奴はいてへん。
言葉出来へんでバイト雇ってくれる奴いるか？
バイトだって良し悪しや。
生活のためつーて、バイト中心になる。
で、学業が疎かになんねん」

「・・・」

「ファッションの専門学校、それあるならそこ行け。
そこなら留学のツテぐらいあるやろ。
ツテ作ってからでも留学は、遅くない」

「・・スーさんが言ってる事も親や先生が言ってる事もわかる。
わかる、けど！！」

「みち子」

「けどね！私！」

あかん。
コイツ、感情だけで口走ってる。

何でそんな風になったんや？
親や先生に反対されたからか？
それにしては、ちょいちゃう気がしてんねん。

けど、あかんわ。
今のみち子はあかん。

「みち子！聞け！
何生き急いでんねん！」

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