80. ページ30
.
奪うように私の腕を掴んだすばる。
何も言えなくて
ただ、すばるについて走る事しか出来なかった。
どこに行くの？
どうして？
何故？
疑問が頭いっぱい膨れ上がっていたけど
口に出さなかった。
ようやくたどり着いた場所。
「いらっ、え？すばるお前何で・・
って、A！！？」
ヒナちゃんのお店。
ヒナちゃんに目もくれず、ドンドン奥へ進んだすばるは
「入れ」
って、VIPルームに私を押し込んだ。
「す、ばる・・」
何でここ？
ここには、嫌な思い出しかない。
出来れば、2度と入りたくなかった程の思い出。
沈黙。
沈黙。
沈黙。
・・・これ、我慢大会？
何も言わないすばる。
私も言えなくて、黙ったまま。
30分経ったんじゃない？
って、ぐらいの体感時間。
やっと、すばるが口を開いたかと思うと
「亮と付き合うてんのか」
「・・・・はい？」
「付き合うてん！！！？」
「違う違う！
付き合ってない！！」
「ビビったわ！！
おっちゃんビビらせんなや！」
・・えっと、何言ってるの？
すばるは。
真剣な眼差しをしていたかと思うと
目を見開き驚いてて
怒ったかと思えば
今、ニコニコ笑ってる。
えっと？
「何で私、ここに？」
まず、1つ目の疑問。
「打ち上げ」
あぁ、なるほど・・って、なるか！！
「何で私も？
てか、早くない？すばる荷物は？ギターは？」
「・・・ヤス」
それ、嘘でしょ。
何も考えず手ぶらで来ただけだよね！
「嘘ちゃうって！
つーか！お前が悪いんやろ！」
「何が」
「亮とベタベタしてたやん！」
「してない！」
「してた！」
1年も経ったのに、何だろこのいつもの感。
離れていたのが嘘みたいに、普通。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 516人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちい(プロフ) - 久々に泣ける作品に出会えました(T_T)最初から、最後まで涙が止まりませんでした(T_T)もう最高でした(T-T) (2018年10月28日 2時) (
レス) id: 0f7d6e48b0 (このIDを非表示/違反報告)
青色おーの(プロフ) - purumeria44さん» さいごまですばるくぅぅぅん！でした！笑キュンキュンしながら読ませてもらいました！完結おめでとうございます！ (2018年10月27日 21時) (レス) id: 586fcfcda5 (このIDを非表示/違反報告)
purumeria44(プロフ) - 青色おーのさん» 最後まですばるくぅぅぅん！でしたでしょうか（＾∇＾）最後の最後は、唄人君でしたのでどうだったかな？と思ってます（≧∇≦） (2018年10月27日 20時) (レス) id: f628902e79 (このIDを非表示/違反報告)
purumeria44(プロフ) - 可憐さん» コメントありがとうございます！無事完結しました☆次回作も良かったら読んでね( ＾∀＾) (2018年10月27日 19時) (レス) id: f628902e79 (このIDを非表示/違反報告)
purumeria44(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» 時間軸としては、唄人君が最初ですが、腹黒もヘタレ君も付き合った後にプロポーズしてます！亮君はですね、あの子1番動いてる割には、動かしにくい子で亮君編の公開はまだ先になりそうです-_-b楽しみにしてね☆ (2018年10月27日 19時) (レス) id: f628902e79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：purumeria
| 作成日時：2018年10月6日 17時
