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目の前で楽しげに大倉君に寄り添ってご飯を食べてるナナコちゃん。
「それでね、たぁくんがーーーー」
「へーぇ、そうなんだ」
そう相槌を返すんだけど、そろそろ本気で頬の筋肉が攣りそうです。
まるで女同士だけで恋話を話すかのように大倉君や安田君の前で惚気話を山程、ご披露してくれるんだもん。
どんな反応が正解なのか、もう本当にわかんない。
羨ましく思うべき？
気にしてない風を装うべき？
聞きたくない話を親身に聞くなんて、何の嫌がらせ？って思えてきて
相槌が適当になるのは、許して欲しい。
「それで買い物ついて来て欲しいんだけどぉ」
「ええやん、大倉ついてたりぃや」
「だよねっ！
ヤス君もそう言ってるからたぁくんお願〜い」
ニコニコ笑顔で相槌を返す安田君が神様みたいに見えてくる。
絶対！真似出来ないな・・。
「もう、ええやんその話」
「「えーっ」」
女子2人(正しくは女子1人＋男子1人)の素直な反応に取り残された感半端ない。
けど、もうお腹いっぱいです！
って白旗振りたいぐらいだ。
「もう、時間や。行くで」
「やだぁ、本当だ！
A先輩とお喋り楽しくて時間忘れちゃってたぁ」
こんな時間が長く感じたのは初めてだよ。
気が合わないってこんなに苦痛なんだね・・
講義の時間が待ち遠しいとか、普段じゃありえないもん。
さっさと戻って、カナに思う存分愚痴をぶち撒けるぞ！！
もうそりゃ、張り切って席を立った私。
鼻歌歌う勢いだったのに当たり前のように握られた手にピタッと動きが止まったんだ。
「おーくら。
Aちゃん、教室まで送ってくな」
「え？」
確か、次の講義は安田君違ったよね？
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れさ(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです！夜遅くまで読んじゃいました 汗。続編は我慢して明日読むことにします…… (2018年10月21日 2時) (
レス) id: 0e96f1e783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：purumeria
| 作成日時：2018年6月2日 21時
